【14】今後の方針
「まぁそれでいいわ。それじゃまずは…
Q.結局記憶はどうだったの?
A.どうやってあの森まで行って何故倒れていたのかは分からないけれどそれ以外の記憶はある。
Q.それじゃここに来るまでは何をしていたの?
A.学生
Q.あの物を生み出す特異な能力については?
A.あれは取得してる【スキル】【生成】によるもで…
Q.ちょっと待って【スキル】ってなに『魔法』とは違うの?
A.違いは…【スキル】は大抵の場合職業や種族に由来して取得する画一的なもので『魔法』は条件取得で熟練度に応じた効力の可変性がある。
Q.もしかしてその【スキル】ってやつ私達も使える?
A.【生成】は無理だけと黒蓮なら【狐火】とか使えるんじゃない?
「お姉ちゃん話しが逸れてるよ」
「あ、そうね…何を聞こうと思ってたんだったかしら?」
「もう、【生成】?って能力の詳細を聞くんでしょ。今後どうして行くかに関わる可能性があるからって」
「そ、そうだったわね。でどうなの?」
「えぇっとそうだなちょっと長くなるけど大丈夫か?」
「大丈夫よ、大事なことだもの」
「わかった【生成】は現状、武器、防具、道具…を生成が可能。物をポイントへ変換した際に獲得出来るポイントは大体はそれを生成に必要な量の半分ほどで、殺した時に得られるのは4分の1ぐらいだな。それで【生成】によって生成されたアイテムの品質は並固定で付与された効果も同様に並固定。ちなみに得られるポイントと必要なポイントはそれが強かったり優れたものであるほど高く設定されていて【生成】で生み出せるの〈伝説〉まで、それ以上は無理矢理生み出せたとしても使い物にならない。適切な素材とアイテム等があれば必要なポイントは下げられる。
こんな所だな」
「そ、そうなの…そう」
「ということはもしかして!ドーンはそこら辺の弱い魔物を狩り続けるだけで伝説の武器が手に入るの!?」
何かとんでもない事に気が付いたかのようにそう言って勢いよく立ち上がると金華は輝かせてこちらを見てくる。
「いや、残念ながらそんなことは無いぞ。確かに理論上は可能だけど…そうだな仮に角兎を倒した上でポイントに変換して手に入るのが3ポイントだったとしたら、伝説の武器を作るのに必要なのは一千万ポイントだから正直現実的じゃない」
「そっか…」
そう伝えると先程までとは打って変わって落ち込んだようすを見せる。
「まぁドラゴンクラスを数百体倒せば例え素材が手に入ら無かったとしても作れる筈だよ」
「はぁー何言ってるのドーン、神と同列ひ語られることもあるドラゴンをたおすなんて無理に決まってるでしょう?」
呆れ、何処か馬鹿にする様子で言う黒蓮の方を、何言ってるんらだお前、というという顔で見てやる。
「な、何よ、何か間違ってる?」
「い〜や何も….たださ確かに今は勝てないけど、今後それぐらい強くなれば良いだけだろ?」
「……本気で言ってるの?」
「もちろんだ。もしかして、強くなりたく無かったか?」
「いや、そんなことは無いのだけど…ねぇ?」
そう言って黒蓮が視線を向けた先にいた金華は苦笑いを浮かべていた、何故かずっと自分の味方をしていた金華もである。ドラゴンを倒せるぐらい強くなるのがそんなにおかしなことなのだろうか?確かにゲームでもドラゴンはめちゃくちゃ強い設定で上位者で殆どの個体は最低でもレベル上限の100は無いと倒すのはかなりきつい、けど逆に言えばそれだけで十分に倒せる相手だが殆どだ。
「……ドーンが何を思ってそんな事言ったのか知らないけど…まぁ今は関係ないしひとまずおいておきましょう。それで今後のことなのだけど…ひとまず傭兵ランクをD以上に上げる事を目標にしようと思っているの」
「……別の街の傭兵ギルドでも活動できるようになるからか?」
ひとまず置いて置かれたことに若干の不満を抱きつつも、まぁ確かにこの世界の平均レベルかまどんなもんか知らないけど10Lvに達してるかも怪しい二人には夢物語に見えるかと自分を納得させて答える。
「その通りよ、しかも街にある依頼って基本的に難易度がF、D、Cの物が多くてね。Eランクになるのは結構大変だったけどEランクになれた以上D、Cと上げるのはそこまで難しくないはずだわ」
「あぁそういえば黒蓮と金華はEランクだったか」
「ええ、それにパーティーを組んでるドーンも依頼をこなせるから私達の時よりもスムーズにランクをあげられるはずよ。もちろん強さが足りてればだけど…」
「依頼の場所はFが表層、Dが中層、Cが深層って感じだろ?そんで中層にいるジャイアントベアを倒せたってことはさ、Dランクまでは行けそうか?」
「そうね中層にいる他の魔物…オークやフォレストスネイクに出会って無いし勝てるかは分からないから注意が必要だけど、間違ってはないと思うわ」
「そっか。ていうかフォレストスネイク?もしかして毒持って足りする?」
「え、ええ、そういう話は聞いた事あるわ」
「Eランクに上がって初めて中層の依頼を受けた時にしっかり調べたから間違いないよ!……結局負けて命からがら逃げ帰って来たんだけど」
「なるほどそれで武器を失ったわけか」
「うん…」
「まぁとにかく毒を使って来るやつがいるなら対策は必須だろう、何かあるか?」
「フォレストスネイクは牙に独特があるだけだから噛まれなければ問題無いわ」
胸の下で腕を組んで自信ありげに、あるいはなんて事ないように黒蓮は言う。
「いや、ジャイアントベアの接近さえ気がつけなかったのに、フォレストスネイクの不意打ちを凌げるとは到底思えないんだけど…」
「……それも…そうね、それじゃぁ解毒ポーションを買った方がいいのかしら?」
「そう言えば調べた時にフォレストスネイクの毒は結構強力で自然治癒は難しいって聞いた気がするよ!」
「解毒ポーションも悪くないともうけど、耐毒の効果がある装備を【生成】で作った方がいいんじゃないか?ポーションと違って何度でも使えるし低級の物ならそこまでコストはかからない」
「そうね、けど結構強力な毒なんでしょ、低級ので防げるの?」
「んーまぁジャイアントベアやオークと同じエリアにいる奴の毒だし…本人の能力にもよるけど2、3回なら連続で食らっても発症しないと思う」
「それならまぁ悪くはなさそうね、お願い出来るかしら」
「分かった。それで…この後はどうする?もう一度狩に行くと昨日みたい夜帰りになりそうだが…」
「んー暗くなると危ないし、明日から中層に行くなら今日はもう明日に備えてゆっくりしよ?」
「そうだな」
二人に【防具生成】で耐毒の効果を持った鉄製の腕輪を渡し、この部屋を後にしようとした所で黒蓮が何かを思い出した様子で声を上げた。
「あ、ちょっとまってドーン…忘れる所だったわ、休む前に【スキル】について教えなさいよ」




