表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

待ち人来らず

作者: 尚文産商堂

しばらく待った。

腕時計を確認して、時間が過ぎていくのをただただ眺めている。

5分、10分、30分……

もうちょっと、もしかしたらと思ってまだ待ってみる。

1時間、2時間と過ぎていき、気が付けば4時間も過ぎていた。

日はすっかりと暮れて、夜になり、私の心も暗くなる。

誰も来ない、今日はもうあきらめて帰ろう。

でも、もう少し、もう少しと思ってあきらめきれない。

初めてできた彼、それが今日は会ってみたいといってきてくれた。

それが諦められない理由。


ただ、もう時間だ。

明日もある。

彼のことはあきらめよう。

私は泣きそうになる空を見上げ、かすれている夜空を眺めながら帰った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ