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イングリッドの涙

「あら。あなたたち、冒険者になりたいの?」青い髪の女性はジーラと言った。気さくに対応してくれて、ルークとロベリアはギルドマスターと会わせて貰うことに。「うちのマスターは変わり者だから、引かないでね」と念を押されたが意味がわからない。首長室に通されて、扉が閉められた。


 ガチャリ。


「鍵を掛けられたわ」ロベリアが不安そうにルークの服の袖を掴んだ。ルークは目の前の執務机に座る男を注意深く観察していた。筋骨粒々の男だった。左目は潰れていて、額から顎にかけて一筋の太刀傷が走っている。彼はこちらを睨み付けていた。そして、


「ジーラには念話テレパシー能力があるんだ」と、口を開いた。「彼女は君を、取るに足らない雑魚だと報告していたよ」


「雑魚ですって……?」ロベリアが絶句する。


「お嬢さん、あなたのことではないよ。青年、君のことだ。魔力がほとんどないじゃないか。それにその貧相な肉体はなんだ。小石を投げられたら折れてしまいそうだな」


「お兄さまになんてことを……!」ロベリアが激昂し、腰に差していた太刀を抜いた。振りかぶって、ギルドマスターに襲い掛かる。


「止めろ! ロベリア!」しかし時すでに遅くーー

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