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引っ越し

 春乃さんの家に着いてきた私だったが、早くも問題が発生していた。


「春乃さん、この散らかりようは……?」


「うっ、すまん……」


 一人暮らしの独身OLである春乃さんの家はまるでお手本のような汚部屋だった。服は脱ぎ散らかされ、キッチンに洗っていない皿は積み上がり、仕事のものであろう資料は机の周辺に雑然と置かれている。


 これは片付けの出来ないタイプと見た。


「春乃さん、これだと部屋に本が置けません。配送屋が届けに来る前に一緒にお片付けしましょう……?」


「……はい。そうします」


 今日は小説を更新する予定だったが、一時中断。

 まずは公共スペースの片付けから始めよう。


「うわぁ、おっきいブラジャー……!」


「……って、広げて見るなッ!?」


◇◇◇


【102ちゃんねる】

〈スレッド名:ナツキ神について語るスレ〉


001:マジで何者……?→http://××××××××××××

002:こんなクオリティ素人じゃ無理だろ

003:人工知能の調教良すぎ

004:これってすごいことなの?

005:ワイも小説書いたことないから正直分からん……

006:すごいなんてもんじゃない、もうレベチ。

007:普通だと明らかに人間っぽくない文章になるよ

008:試しに書いてみた↓

   ××××××××××××××××

009:↑これはひどい……。

010 :サンクス、ナツキ神の凄さが分かった

011 :どうやってあんなの開発したんだろ

012:それ、てか人工知能って高いんじゃ……?

013:新しいの開発するのに数億とかかかるんだっけ

014:ガチなのはね。ショボくても数十万〜数百万

015:え、じゃあ小説投稿者って……?

016:あれ基本自腹だぞ

017:マ!? 尊敬するわ〜〜

018:書いてる人たち意外と金持ちだからな。

019:しゃあないよ、めっちゃ金かかるもん

020:ならナツキ神もワンチャン大富豪説……?

021:ワンある。貴族の遊びでもなけりゃあんなの作るのほぼ無理やろ



……



151:うわ、あかんわ

152:あっ……(察し)

153:どうした??

154:いきなり更新途絶えた

155:あーー、ついに逮捕か?

156:マジかよ、今日までの投稿も消されんのかな

157:英雄で草

158:ナツキ神〜〜!!!! 生きろ〜〜!!!!!!

159:ナツキ神逃げてーー!!!!

160:脱獄はよ。

161:みんな早く保存しろ!! 消されないうちに!!

162:行くぞお前らァッ!!!

163:ここ数分サイトのアクセス数がやばいwwww

164:みんな変態で草


◇◇◇


「うわ、閲覧数が……!?」


 急にどうしたんだろう。

 感想もめっちゃ溜まってるし。



<感想欄>


「一言:行かないで……!!」

「一言:お務め、頑張って下さい……!!」

「一言:俺たち、いつまでも待ってますから……!!」



「…………何じゃこりゃ?」

次は二時か三時ごろです。

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