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マヤとのやりとり

「とにかく困るんだ。悪魔と一緒に暮らすなんて」俺は言う。


「えっ? なんで困るの? 美少女と一緒に暮らせて楽しいじゃん」マヤはそう言う。


「いやっ」俺はマヤの顔を見る。褐色でツノが生えていた健康そうな美人だった。胸も大きいし……顔は一部骸骨だが。


「なんか間違いがあったら駄目だし……」俺はまともにマヤの顔を見れない。


「大丈夫だよ。ダイゴは真面目だからそんなことしないよ」と言いながらマヤは笑った。そう言われるとなんだか馬鹿にされているような感じがする。


「えぇまぁ」

俺はなんだかそのマヤの言葉に赤くなって照れてしまう。いつの間にか俺は正座していた。


「え? その反応は……ひょっとしてダイゴってヴァージンなの?」マヤは言う。


「いや、ヴァージンじゃないし」俺はそっぽを向きながら言う。マヤはバスタオル一枚でその中は全裸だからだ。


「じゃあ初体験はいつ?」マヤは聞いてくる。


「あれーいつだったけなー。初体験……初体験……」


「ヴァージンじゃん!」マヤは言う。


「だから違うって!」俺は否定する。


「じゃあ初体験の場所は?」マヤがしつこく聞いてくる。なんだこいつは……


「初体験は……」あっそうだ。昔見た恋愛漫画から思い出してそれを言えはいいじゃん。俺は必死に思い出す。


「確かあれは……学校の通学の時に女の子とぶつかってケンカをした。それで、その子が実は転校生で……」俺は言う。


「ふむふむ」マヤはうなずく。


「そこから喧嘩しながらだんだん惹かれ合ったんだ。でも恋のライバルが出現して三角関係……」


「ふんふん」


「えーっとあとはなんだっけなぁ」俺は本棚にある漫画を取り出してペラペラとめくる。マヤは不審そうに俺の横からその漫画を見て俺をチラ見する。


「そうだ。魔神を倒す前にヒロインと異次元世界で想いを確かめあったんだ」


「いや、ヴァージンじゃん!」


「だから違うって!」俺は叫ぶ。


「ハァハァ」俺は息を切らせる。マヤはなんだかニンマリと笑っている。


「あーダイゴそろそろ風呂入っていいよ。風呂場そこの奥ね」マヤは言う。


「だから俺の家な! ここ! 所有権譲り渡した覚えはないぞ!」俺は突っ込みを入れる。


「ぷっダイゴ面白ーい」マヤは笑った。俺はマヤの言うとおり風呂に入ることにした。頭を洗って湯船に浸かって俺は考える。これは本当に現実なのだろうか。俺の家には女の子が一人。あれ10人くるって言ってなかったか?


すると風呂場の扉がバシッバシッバシッっとノックされる。俺はびっくりして湯船の中でズルっと滑りそうになった。


「ダイゴ大変! 大変! ちょっと来て!」マヤがバシッっと風呂場の扉を叩く。なんだ一体。俺は股間を隠しながら風呂場から出る。服を着替える。


「節分の豆まきを納豆でしたら床がベタベタになった!」とマヤが言った。は? どういう意味だ。俺は床や壁を見ると大量の納豆がこびりついていた。


「どうしようダイゴ!」と言いながらマヤは俺のシャツで手についた納豆のベタベタを拭いた。俺は目の前に起こった状況が信じられなかった。えっ? つまりこれは鬼は外福は内の節分の豆の代わりに納豆を使ったってこと? 今節分でもなんでもないんだけど。


「これ近所の子供を呼んできて食べて貰うって出来るかな」とマヤが言う。


「近所の子供は残飯入れかよ! 出来るわけねーだろ!」俺は叫ぶ。するとマヤは箸を取り出して納豆を箸でつまもうとする。


「うぇーーん! ダイゴ! 納豆のお豆ヌルヌルして取れないよぉー」マヤが言う。マヤが納豆をつまもうとするとツルッと納豆の豆が逃げていった。俺の心はその光景を見て限界になった。


「うわあああああああ!!!!!」俺は納豆を冷蔵庫から取り出して必至に混ぜる! そしてそれを手に取り雪合戦みたいにそれをマヤに投げようとする。


しかし、納豆はベタベタなので俺の手から離れなかった。


「いや、無理でしょそれ」マヤがプッっと笑う。


「うわあああああ!!!」俺は半狂乱になりながら納豆ボールをマヤに向かって投げつける。するとその納豆ボールはマヤには当たらずマヤの足もとに落ちた。ベチャ!


「あー残念」マヤは残念そうに言う。


「ピコン! 部屋ガ汚イ! 掃除シマス!」と突然お掃除ロボットが作動した。するとそのお掃除ロボットは納豆のベタベタを床一面に塗り拡げた。


「うわあああ!!! 掃除ロボットがベタベタ拡げてる! マヤなんとかして!」俺は叫ぶ。


「なんとかするって……」マヤがお掃除ロボットに近づこうとすると


「うおっ!」と言って滑った。


「マヤ大丈夫か!」と俺が近づこうとすると俺も納豆のベタベタでツルンと滑ってしまう。


ツルーっと床を滑る俺。このままじゃ壁にぶつかる! 


「危ない! 行って!」マヤがそう言うと


「ピコン!」とお掃除ロボットは反応してダッシュで俺の行く先の方を掃除する。まるでカーリングのような格好で俺の行く先の床を掃除して俺を止めようとした。シャッシャッシャッシャッ! そのせいか俺はようやく止まった。


「はぁ……はぁ……」俺は息を切らせる。


「すごーい。金メダルだね」とマヤは言う。


俺は風呂に入ったばかりだというのにまた体がベタベタになる。


「ごめんね。次からは甘納豆にするね」

「甘納豆だとベタベタになるだろうが! やめろ!」

じゃあそろそろ寝よっか。おやすみー」と言ってマヤは布団に入った。あれ? 布団は一つしかないけど……


読んでいただいて、ありがとうございます!


「これからどうなるの?!」

「面白い!」

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