神様を探して
気が付いたらブックマークが5000件を超えていた!!
皆様、いつもありがとうございます。
さて、神様を探すにあたって、当てはあるのかと聞かれると、一応ある。
何せこの世界には既にプレイヤーが活躍する4種族の国があるのだから。
各国ともに国になる際に神様が立ち会っている可能性が高い。
ほら、魔族なら魔神とか、妖精なら世界樹とか。
ありがちと言ったらそれまでだけど、多分そういう感じで何か居るんだと思う。
ただ、俺自身どの種族にも属していないんだよな。
だから俺が国を興したいから認めてくれって言っても首を縦に振るかどうかが怪しい。
ま、それ以前にどこに居るかも知らないんだけど。
こういう時は知ってそうな人に聞いてみるか。
『そんな訳でダンデ。人間の神様ってどこに居るんだ?』
『どんな訳だよ一体。それより神様なんて居るのか?もしかしなくてもまた変な事やらかしてるのか』
『企業秘密だ。まあ休み明けにでも話すよ』
『絶対だからな。それまでに俺も面白いネタの1つや2つ見つけて悔しがらせてやる』
『おう、楽しみにしてる』
ダメ元でダンデに連絡を取ってみたら、案の定知らなかった。
まぁ見つけたら大騒ぎになってそうだから予想通りだ。
他に知ってそうな人と言ったら……大草原クランのインガルスさんとか。
『お久しぶりです』
『おうカイリ。元気にしてたか。
先日のイベントで見掛けないから、どうしたのかと心配してたぞ』
『あ、心配して頂きありがとうございます。
イベント期間中は別の用事があって参加出来なかったんですよ』
『そうか。まあ元気にやってるならいいさ。それで、今日は何か用があったのか?』
『はい。もし知ってたらで良いのですが、獣人族の神様って言ったら誰でしょう?また会えそうな場所に心当たりはありますか?』
『神様ねぇ。神獣って意味ではフェンリル、マカミ、ガルーダ、フェニックスとかになるのか?ガネーシャなんかはゾウの顔をしてるだけで、動物の神ではなかったか。
まぁ残念だがどれもこの世界では聞いたことが無いな。
フェニックスなら活火山に行けば居るかもしれないが、今のところ活火山は見つかっていない』
『そうですか。ありがとうございます』
『ただ……』
『はい?』
『9月のアップデートで進化システムが解放になるっていうから、もしかしたら神様が絡んでくるかもな』
『ああ!なるほど。その可能性は確かにありますね。有益な情報ありがとうございます』
『良いって事よ。それよりまた美味いもんでも食わせてくれよ』
『あはは。はい。何かお土産見繕っておきますね』
なるほど。進化システムか。良い事を聞いたな。
でも1か月近く先だし、結局俺達地元民の種族には関係ない可能性がある。
うーん、だめか。
他に聞けそうな相手は……あいて……あれ、いないな。うん。
こうして考えると自分のプレイヤー間の交友関係が狭い事が分かるな。
うーむ、どうしたものか。
「…………よし、決めた」
悩んでも分からない時は気分転換だ。
新しいアイディアやネタは入浴中とか就寝前とかに浮かぶって言うのは良くある話だ。
就寝前に思いついたのは朝には忘れてるのが常だけどな。
まぁそれはいい。
行き先は……ミズモの居るラムラリア島でいいか。
あそこも全然回れてないし。
一緒に行くメンバーもいつもと違う子を連れて行ってみるか。
「そんな訳で、牛角。ジョジョ苑。護衛を頼めるか?」
「ブモモ」
「モッフー」
2体ともカウクイーンの眷属で牛角は突撃槍を扱う切り込み隊長で、ジョジョ苑は左右の手に両手斧を持って周囲を制圧することが得意だ。
つまりどっちも護衛には向いてない。
けどま、ラムラリアなら強い魔物も居ないし大丈夫だろう。
そう思って2体を連れてラムラリアに飛んだんだけど。
俺の姿を見て出迎えてくれた村の少年達。
「お、兄ちゃん、久しぶり!!」
「なあなあ、見てくれよ、これ。
前に来た時にもらった大根を改良して出来た野菜なんだぜ!」
そう言ってあるものを差し出して来た。
それは細長くて表面が凸凹してて深い緑色をした……ワサビだった。
「ワサビ大根っていうんだぜ!」
「食べると鼻にツーンと来るんだ。食べ過ぎると口から火が出るんだぜ!!」
「ブ、ブモッ」
「フモッ」
自慢げに語る少年達だったけど、牛角達はワサビ以上に顔が真っ青だ。
カウクイーンを倒した時の影響で眷属たちも辛い大根が大の苦手だからな。
だけどそんなことは少年達はお構いなしだ。
「ほらほらっ。そっちの牛さんならガブッと1本行けるよな」
「こっちなんて今年一番の出来なんだぜ」
そう言って牛角達の口の中にワサビを丸ごと放り込んでしまう。
あ、そういえばワサビってすり下ろさないとそんなに辛くないって聞いたことがある。
実際のところどうなんだろう。
……あ、やっぱり大丈夫なのかな。
と一瞬思ったけど、2体の顔色が信号機の様に青から黄色、そして赤へと変化していく。
「ぶ……」
「ぶ?」
「ブッホォォ~~~~」
「モホホホホッ」
「あははははっ」
マジで口から火を噴きながら走り去っていく2体。
子供たちはそれを見て爆笑してるし。
そんな子供たちの頭に拳骨を落としておく。
ゴンッ
「あいたっ」
ゴンッ
「いっつ~~」
「いたずら坊主め。ちゃんとあの2体が帰ってきたら謝るんだぞ」
「「は~い」」
涙目になりながら素直に返事をする子供たち。
ま、素直なのは返事だけかもしれないけど。
ただこれ、当分帰ってきそうにないな。
後書き掲示板
No.456 通りすがりの人間
急募:お祭りの出し物
No.457 通りすがりの魔族
>>456
は?
No.458 通りすがりの獣人
>>456
え?
No.459 通りすがりの妖精
>>456
どゆこと?
No.460 通りすがりの人間
いやそのまま。
だって俺、祭りとか行ったこと無いし。
No.461 通りすがりの魔族
あぁ、ぼっち様ですか
No.462 通りすがりの人間
いや同性の友達(男)はいる。
だけど、男とお祭り行ってどうするんだよ
No.463 通りすがりの獣人
まあ言いたい事は分かったけど、小さい時に親に連れられて行ったりしないか?
No.464 通りすがりの妖精
>>463
ばっか。察しろ
No.465 通りすがりの魔族
あっ
No.466 通りすがりの妖精
あぁ
No.467 通りすがりの魔族
アッーー
No.468 通りすがりの妖精
>>467
それは違うw
No.469 通りすがりの獣人
>>462
複雑な家庭環境とはつゆ知らずスマン
No.470 通りすがりの人間
いやいやいや。うちは普通の家庭環境だから。
小さい頃は、近くでお祭りやってるところが無かっただけだから。
今は引っ越して割と近く(2駅となり)でやってるらしいし。
No.471 通りすがりの妖精
なーんだ
No.472 通りすがりの魔族
ちっ
No.473 通りすがりの獣人
マジレスすると、普通にネットで調べればわかるだろと言いたい
No.474 通りすがりの妖精
まあな。
No.475 通りすがりの魔族
でも折角の仮想空間なんだから普通じゃないことがしたいと思う今日この頃。
No.476 通りすがりの獣人
それは確かに。何か新しいことしたい。
No.477 通りすがりの人間
よっしゃ、なら飛び切り面白いネタ作ろうぜ!!
No.478 通りすがりの魔族
あれ?どこからともなく歌声みたいなのが聞こえるんだけど、もう祭りの練習してるのか?
No.479 通りすがりの獣人
は?何も聞こえんが。
というか、いまどこ?
No.480 通りすがりの魔族
一足先に中央島に向けて船を漕いでる最ちゅ
No.481 通りすがりの人間
>>481
ど、どうした!?何があった!!
No.482 通りすがりの妖精
……ダメだ応答がない。
No.483 通りすがりの獣人
あ、もしかして……
No.484 通りすがりの人間
>>483
何か知っているのか!?
No.485 通りすがりの獣人
いや、ただの噂だが、魔の三角地帯と呼ばれる海域があるとかないとか
No.486 通りすがりの妖精
俺は海底に魔神が封じられているって聞いたけど?
No.487 通りすがりの人間
またそのパターンか。
碌な反応も出来ずにボンとか、時々この世界は即死トラップを仕掛けてくるよな。
進化システム公開後に対応出来るようになればいいが。
No.488 通りすがりの獣人
まったくだな




