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楽太郎150歳

「では、楽太郎さん150歳を祝して…かんぱ〜い!」

「乾杯!」


 ダンジョン奥深く。本来なら人が生きれぬ所に彼はいる。楽太郎のいる【奈落】では楽しげな声で満ちていた。


「カッカッカ、何歳になっても祝れるのは嬉しい物だ」

「楽太郎さん、どうぞこれを食べてみてください!祖父セブンが長年研究した『卵を使わない白きクリーム』です」

「おぉ、セット!どれどれ…おぉ、美味い…身体も痒くない!凄いじゃないか」

「オイト!邪魔だ。楽太郎さま新作のジュエリーを見てください」

「どれどれ…オイト!なかなかいいデザインじゃないか…この真珠の留め具の細工…祖母のエイトが得意だった…」


 楽太郎はそれぞれ、かつての子の面影がある面々を見て涙ぐむ。楽太郎は歳を重ねるが何故か寿命が来る気配が感じられない。そしていつしか、ワンを始めとする子たちの数人はこの世を去ってしまった。血を分けた子供ではないが、子の死に目とはなんとも悲しい物だった。

 そして彼らの子も、楽太郎を尊敬し愛しまたその子らも楽太郎を大切にした。楽太郎はそれに応えるように、薄れつつある地球の記憶を思い出し彼らの助けになるよう力を添えている。


「はぁはぁ、子供たちは元気だな」

「フフフ、楽太郎様にあえて嬉しいんですよ」

「サード…」

「おっと、それは裏の名前です。ここではトゥロワとお呼びください」

「そうだな、神出鬼没の大泥棒だもんな」


 楽太郎の誕生日パーティーは長く続いた。ファイブとナインが作り出した【フォット】でパーティー記念を撮った。それを現像し、2枚の額縁の横に置いた。


「わぁ、これがお爺さまたち?」

「若い」

「カッコイイです!」

「そうだとも、そうだとも。そうだ、これはファイブから聞いた話なんだがな、」


 昔話が始まった。さぁパーティーはまだまだ続く

Sixのお話の制作にもう少しかかりそうなので、お蔵入りだった話を掲載しました(^-^)

名前は数字を英語以外で読んだもので表しています

追伸:誤字報告ありがとうございます

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