Ⅺ-楽太郎39歳 分岐√
テンで打ち止めになったのか人は落ちて来なくなった。代わりに以前世話をした人物が土産話を持って語りにきてくれた。
【One】此処を出て仲間を募り、地道に力を蓄えまず姉妹を取り戻した。次に魔界をセブンの協力の元に復興を成功させ、国に侵略。王族を国外追放し新しくセブンを国王に据えた。
【Two】Sクラス冒険者になった後、それを踏み台にして貴族となった。その後は奴隷解放のために尽力を尽くし、ワンとセブンが国に侵略活動をしにきた際には、自分の所有する不動産を避難所として提供した。後にその功績が称えられ貴族の称号がランクアップした。
【Three】国全体を笑顔にする『スマイリー3rd』という怪盗になり新聞を賑わせた。ワンとセブンが国に侵略活動をする際にスパイとして協力した。侵略後は、マジシャンとして世界を回っている。
【Four】風通しの良いホワイトギルドを設立。年間死者1桁、クエスト成功確率90%という偉業を達したギルドとして有名になる。連日、加盟者が増加している。
【Five】〈肌の色なんて些細なこと・血は同じ〉という論文を発表後、正式にナチュラルエルフとダークエルフの王から謝罪をいただいた。父は私刑で死に、母は軟禁の末に自殺してしまっていた。両親の墓を作り、その後は研究者としてエルフ界に貢献する。ナチュラルエルフとダークエルフの2人のお嫁さんを貰った。
【Six】此処を出た後、スラム街で破格の安さで治療する病院を作り裏で貴族相手に高額で治療する《奇跡の天才魔法医》として名を売る。発破事故の真相に辿り着き、同じ目に合わせ治療した
【Seven】全世界食堂チェーン店 《ラッキーセブン》 のオーナーとして君臨し、裏では《美食會》と称し世界の食の90%を牛耳るようになる。後に、ワンと協力し国に侵略活動を仕掛け国王となり 《ラッキーセブン》 を国営化し低料金で質の高い料理を提供した。
【Eight】奈落で作ったアクセサリーを元に《∞》商会を立ち上げた。素晴らしいデザインにより他国からのお客も多い。世界の鉱石を8割牛耳っている。
【Nine】最年少で《賢者の石》を作り上げた天才錬金術師となる。ワン経由で楽太郎に手紙を出して日々充実している。現在は、サンダーボールと錬金術を組み合わせて新しい扉を開こうとしている。
【Ten】楽太郎に鍛え上げられ、誠実なオーラを纏う冒険者に生まれ変わった。フォーのギルドに加盟後、メキメキと実力を見せAクラス冒険者となりランク下の育成に力を入れている。蜜が苦手になった。
「なんというか…濃い人生だな」
ポツリと呟くとエレベーターが動く音がした。また誰か来たのだろうか?スープを温め始め楽太郎は、エレベーターの出口にて待ち構えた。
チン♪