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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

相手を混乱させたり幻見せたりするタイプの能力は最強だと思いませんか?

作者: amichomi

初投稿ですので至らぬ点などあると思います。コメント等で指摘していただけると嬉しいです!

※あんまり真面目に読むとちょっと精神衛生上よろしくないかもしれません。あんまり本気にしないようにしてください!なんか精神病がアレになったりしても責任負えません!

(私は確かアメリカ人のHazel・(ヘイゼル・)Miller(ミラー)・・・・確かそのはず・・・)

手に握られていたメモに目をやる。



mi chiamo(私の名前は) Laurel・(ローレル・)Raisa(ライサ).』―――メモには、イタリア語でそう書かれている。

「また記憶が消えてる!? 何をトリガーに!?」

一瞬取り乱すが、すぐに我を取り戻す。

「何にせよまずは逃げ―――」

そう言い終える寸前、異変に気が付く。

「・・・一体どこへ? ・・・いや、そもそも―――」



「ここは・・・・どこ・・・・?」

思考をフル回転させ、自らが置かれている状況を確認しようとする。

視界に広がるは、禍々しく赤く染まった空と、どこまでも続く海。

右を見れば、禍々しく赤く染まった空と、どこまでも続く海。

左を見れば、禍々しく赤く染まった空と、どこまでも続く海。

振り返れば、禍々しく赤く染まった空と、どこまでも続く海。

仰ぐ。禍々しく赤く染まった空と、"どこまでも続く海"。

足元。禍々しく赤く染まった"海"と、"どこまでも続く空"。

両手。信頼できる『自らの身体』。そこには、禍々しく赤く染まった海と、どこまでも続く―――


本能は、"これ以上の非現実への暴露"を避ける為に、手遅れと知りながら瞼を閉じさせる。

瞼に映るは、禍々しく赤く染まった空と、どこまでも続く海。


本能は、"これ以上の非現実への暴露"を避ける為に、手遅れと知りながら両手に指示。『目を潰せ』と。

潰れた目が見るは禍々しく赤く染まった空。どこまでも続く海。



本能は、『この世界』で最も信頼に値する『苦痛』で『それ以上の苦痛』を希釈しようとする。

本能は指示。『舌を噛め』と。


噛まれた舌が伝える痛信号は、脳に届く前に歪み、苦痛すらたりえなくなる。




――――信頼に値するモノは、信頼に値するモノたりえなくなった。

『その時自らが置かれている現実には、その時自らが置かれている』という常に不変的で普遍的である真実すら真実たりえなくなる。

真実は歪み、現実は歪み、非現実は歪み、歪みは歪む。平等に全ては歪む。平等は歪む。

歪みすらも、今や歪みたりえない。概念は、概念たりえない。平等に、全てはたりえない。平等は平等たりえない。





歪んだ現実を理解しようとすることは、緩やかな発狂を呼ぶ。

思考をフル回転させ、"自らが置かれている歪んだ現実"を理解しようとすることは、急激な発狂を呼ぶ。

「あ―――」

急激な発狂を前に、泣き叫ぶ事は許されなかった。

本能は、"これ以上の発狂"を避ける為に、手遅れと知りながら思考を停止させる。

本能は、"これ以上の発狂"を避ける為に、手遅れと知りながら生命活動を停止させる。



急激な発狂が呼ぶは、急激な死。

痛みは感じずとも、確実に苦痛を知りながら死ぬ。






         

台湾戸籍 男性 『陳 品睿(チェン・ビンルイ)』 享年43歳

眼球が乱雑に潰されており、死因は痛みによるショック死、また指に付着していた血痕がチェン・ビンルイ氏のものであったため、自殺と断定された。

―――その死に顔は、恐怖に歪んでいた。

いかがでしたでしょうか。湧き出てくる創作意欲を抑えきれずに吐き出したような作品ですので、もしかしたらここから更に発展していくような『物語』も書くかもしれません!そした無駄にばら撒かれた散らかしっぱなしの伏線を回収できるかもしれません!

評価やコメント等頂けると嬉しいです!

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