戦う者と踏み躙る者
滑り込みセーフ!かな??
何とか今日中に更新する事が出来ました!
感想もありがとうございます!!毎日の様に感想が来て喜ばしい!!!
と言うわけで、大した進展はないですがどうぞ!!
追伸:申し訳ない!!普段別のところで描いたものをコピペしてくるので間違えて2回同じもの貼り付けてしまってました!!なんかそんなに描いた記憶ないのに文字数多いなあって思ってたんですよ!!指摘ありがとうございます!!助かりました!!
◇
「…おいおい、マジかよ?」
「ゼェ…ハァ……どう、した…?こんなもんかよ…?」
「ハハッ、まさか本当に全員やっちまうとは恐れ入ったぜ…」
倒れ伏す看守達を見て、冷や汗を流すシグレアン。
対する俺は息も絶え絶えになり、足元もおぼつかない状態になっている。
それもその筈だ。今シグレアンが言った通り、俺は看守を全員倒したんだから、疲れない筈がない。
我ながら黒桜無しでよくここまで戦えたと思う。
「俺は、一刻も早くクンリのとこへ行かなきゃなんねえんだ…!こんなところで、くたばれるかよ…!!」
しかし、この足ではシグレアンを倒すどころかクンリの居る上まで戻る事すらままならないだろう。
万事休す。だが、ここで終わってはいられない。
エレキを倒して異界化計画を潰し、村に帰るまで俺は負けられない。死んでもやれない。
「さあ、残るはテメェだけだ…覚悟は出来てんだろうな…!」
「そんな目で俺を見るなよ、恐ろしい奴だね。それに、覚悟だって?面白い事を言うじゃないか。俺の番はまだ終わってないって言うのにさ」
再び、鈴の音が響く。
「まだ、居るってのか…!?」
「これだけ広い監獄だぜ?人もそりゃあ、いっぱい居るだろうよ」
見渡す限り人、人、人。
それも刃物を携え、下品に笑う人を殺す事を何とも思わない下衆共だ。
「くそ…!!」
流石にこれだけの数を相手にもう一度戦えと言うには無理がある。
圧倒的物量の前に、俺はついに膝を折った。
「まだだ…まだ負けてねえぞ…!」
「強がりもそこまでにしとけよ。今諦めるなら優しく殺してやるからさ?」
「ふざけんな…!こんなとこで死ぬ訳にはいかねえんだよ!」
「まだ足掻くのか…お前、こんなとこに捕まってるって事は外で悪い事でもしたんだろ?だったら良いじゃないか、別に死んでも」
「なに、言って…」
「だーかーらぁ…悪い奴はここで死ねって言ってるんだよ」
いつの間に俺の背後に回ったのか、耳元でそう囁かれた。
咄嗟に拳を握り、殴り掛かるが簡単に躱されたと同時に鋭い蹴りが俺の腹に刺さった。
流石に立ってもいられず、倒れ込む。
「が、はっ……!?」
「もう諦めなって。どんなに頑張ったってこの現状をひっくり返すのは無理だ」
「そ…ん、な…ごとっ…!!」
起き上がろうとするが、体に力が入らない。
手足が震えて体を起こす事も出来ない。
そんな俺をシグレアンは冷たい目で見下ろすと、口を開く。
「ほら、もうまともに立てない。立ってもあんなヌルいパンチじゃ俺や看守達も倒せない。正直言って、お前に少しでも期待した俺が馬鹿だったよ。もう何も面白くない―――――いや、1つだけ、あったな。面白い事」
シグレアンが見つめる先は、俺が落ちて来た落とし穴。
そこから落ちる、ボロボロのクンリの姿だった。
「クンリ…!?」
「メインディッシュのご到着だ」
鈍い音を立てて落ちたクンリの足首を看守の1人が掴み、ズルズルと引き摺って俺の前に捨てる様に投げる。
ビキニアーマーには大した傷は無いが、肌の露出が多い分、体のあちこちに刃物で斬られた様な傷があり、その姿は見るに絶えなかった。
「へえ…中々見事な女じゃないか。これ、お前のパートナーだろ?酷いよな、女に傷を付けるなんてさ」
「…お前がっ…お前がそれを言うのか!!?」
「おっと!まだ声を張れるだけの力があったのか!思わずビックリしちまったぜ、アハハハハハッ!」
釣られる様に周りの看守達もゲラゲラと笑い始める。
何が面白いんだ、こいつらは。
人を傷付けて、何を喜んでやがるんだ。
「なあ、この女をもっといたぶったらお前はどうなる?」
「―――――は?」
「何マヌケな顔してやがる。こいつをいたぶったらどうなるのかって聞いてるんだよ」
シグレアンが指を鳴らすと共に天井からジャラジャラジャラと腕輪の着いた鎖が降ろされる。
そして手でジェスチャーをし、看守達にクンリと腕輪を繋がせると鎖が巻き取られていき、自然とクンリは吊り下げられる形となった。
「何する、つもりだ…?」
「少し、遊んでやるのさ。久し振りの女だ…疼いてるのは看守達だけじゃねえって事さ」
「おい…止めろ……近付くんじゃねえ…!そいつに!!近付くんじゃねぇぇぇぇ!!」
俺の叫びをそっちのけでクンリの顎を持ち上げ、まじまじと観察するシグレアンは一瞬俺を一瞥するとわざとらしく声を大にして言った。
「んー、近くで見ると尚美しいな。…なになに?杉野クンリって言うのか、この女は」
「何触ってんだ、テメ―――――がふっ!?」
「ジッとしてろって。何も殺す訳じゃないんだから」
動こうとしたところを後ろから看守達に取り押さえられた俺は力無く藻掻く。
体に全然力が入らない。限界なんてとっくに超えているのだから、これ以上の力なんて出やしない。
「それにしても良い体をしているな。胸から足まで文句のつけどころがない」
ボディーラインをなぞりつつ、そんな評価を付けるシグレアンはついに、クンリのビキニアーマーを脱がせた。
看守達から声が上がり、クンリの下着が露になる。
ドクンッと俺の中の何かが跳ねる。
「下着は…白か。至って普通の物だが、素体が良いからか、よく映える」
そして、意図も容易く下着を破りしてる。
クンリの傷が付いていても尚白く美しい肌が、全て露になってしまう。
また、今度は一際大きく跳ねた。
「おおっ…!なんつー、豊満な胸だ…まるで、果実みたいだな」
何かが絶え間なく跳ね続ける。目が白黒する。
一糸纏わぬ無防備なクンリがこのままでは汚されてしまう。
誰よりも純粋で、世界の為に戦うと決意した高潔な心が、折られてしまう。
させない。そんな事は絶対に。
気付けば、騒がしかった何かも大人しく消え失せ、やがて全てが凍り付く。
「して、その弾力は………――――――」
最後に視えたのは、クンリの胸を鷲掴みにし、揉みしだくシグレアンの姿だった。
虫を食べるゴリラと恐竜を復元した男のドラミング勝負




