離乳食くってたぞ!(創作小咄)
実際に見聞きした面白い言動を小説の中に組み込んでみることがある。
むしろそのセリフを言わせたいがためだけに、セリフから先に話を作り始めることもある。ネタ帳ならぬ面白セリフ帳ならある。
電車の中など、特に良いですね。
例えば車内通話してる奴。車内で会話しているのは平気でも、通話はどんなに小声でも嫌な気分になりますよね。これ、先方の会話が分からないから余計になのだそうです。会話であれば双方の話が耳に入るし、それが自分に関係のないことであれば自然と脳味噌が聞き流す。でも通話だと一方通行しか聞こえないので、それが自分にとって必要な情報かどうかを判断できないから、脳味噌も無視できないのだそう。本当かどうか知らんけどね。
まあ何にせよ車内通話は迷惑だ。大体こういう非常識なことする奴というのは頭スカスカのとんでもない発言が出てくる。それがまた面白かったりする。迷惑かけてんだからその発言をネットタトゥーに刻み込んでやろうってな具合である。
ついに使いどころが分からないままなのが、ある親父の車内通話。
「俺が18才の頃はまだ離乳食くってたぞ!」
前後の会話が分からないけどオラついた言い方の中で突然現れるチャイルドワードが実に面白かった。離乳食くってたぞ、いつか使いたかったんだけどなあ。使いどころが全く思いつかないんだよな。
誰か、このセリフを使って何か書いてくれません?
最近面白かったのは、友人との会話に出てきた「私カボチャじゃないんですけど!」
前後の会話込みで面白かったんだよな。ある会話の流れでカボチャという単語チョイスが最高だったのです。
これはいつか、前後の会話込みで使いたい。
もし「カボチャじゃないんですけど!」が面白くなる前後の会話を思いついたら、皆さまも是非使ってみてね!