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立派なトウモロコシになりました

 高校時代の先生がインタビュー受けてる記事を発見した。

 今も在任していまして古株の先生になるようです。だから代表してインタビュー受けたんですかね。


 昔(私たちがいたころ)はヤバかったけど今は絶好調だぜみたいなドヤ記事だったんですけどw


 私たちはトウモロコシみたいだったそうですよ。バッサバッサの茶髪だらけで……笑

 言い訳させてもらうならば、校則に染髪禁止とかなかったじゃないですか……。あったかもしれないけれど誰も校則の存在を認識していませんでしたし、注意する先生もいなかった。

 でも流石に青くしてきた奴は注意されてた。その色味、どうにかならないのって。最終的に赤だかオレンジだかに落ち着いてたけど。温かみを感じるカラーならオッケーという認識だったのですが?

 ピアスも注意はなかったですね。個数が増えると耳たぶちぎれるぞ〜っていじられるくらいのユルさです。


 その先生だって相当なものでさ。机でゴキブリ飼ってみた話とかしてたもん。本当に飼育だったのか、勝手に沸いたのかは知らんけど。どっちにしてもやべーよ。

 そして若干ルー語が入った人なの。授業中に、ルー語気味にワイフ愛を語るの。ペットのウサギはココアちゃんだかチョコちゃんだか、カカオ系の名前だった記憶。


 挙げたらキリがないほど個性が爆発してる先生が多かったです。

 元々から留置場泊経験があると噂にはなっていた国語の先生、何かで学校に苦情が入った時でしたかね。反論しに警視庁行った。交番でなく、警察署でなく、警視庁! 色々飛び越えすぎでしょ……。


 同じく苦情してきた某政治家に対しても事務所特攻してました。仮にも首相経験者にそれは怖いもの知らず過ぎません?

 ちなみに苦情理由は「コンビニで騒いでんじゃねえぞうるせえ!」っていう、どこの高校にもありがちなやつ。

 こんな過激派な先生ですので、校長に対するディスり具合も酷かったですね。校長をアイツ呼び。この先生に限らず全員が校長を嫌っていたと言っても過言ではない。

 玄関口を見渡せる一番良い感じの部屋を私物化していてね。校長室なんて半地下みたいなちょっとジメジメしたところにあったのに。笑


 私はこの先生が顧問でもあったので、よく雑用手伝いしてました。私物部屋で謎のお香を焚いてるんです。頭がグルグルしてくる。授業でもその匂いを纏ってくるわけですよ。どこの平安貴族だよ。

 卒業式のときに挨拶したら、私物部屋に飾ってあった謎の格言が書いてある紙を貰いました。特に考えもせず卒業アルバムに挟んで保管していたのですが、先日ふと見たらまだほのかに匂ってました。10年続くお香とかヤバすぎる。

 ちなみにこの先生はトイレで絶対に手を洗いません。その上チン出しするファスナー付近がよく濡れていた……。


 私の担任とクリームパン戦争を繰り広げた数学の先生もいた。

 担任もまあまあ食い意地が酷いんですけど、数学の先生が楽しみにとっておいたクリームパンを無断で食った。それに対して数学の先生は爆ギレ。以降、授業の度に恨みつらみを述べておりました。数学ってそこそこ授業数あるじゃない? そんだけ愚痴ったんだから流石に許せよってくらい、いつまでも恨みつらみをね……。

 いい加減和解してくれと担任に訴えたところ、

「だって食べたかったんだもん!(地団駄ドンドン)」

 どちらもいいオッサンの喧嘩です……。でも二人とも校長に対するアタリの仕方は似てたな。本人が背中向けたタイミングで「シッシッ」って。大人のすることではありませんね。


 中でも強烈だったのが世界史の先生。

 年がら年中半袖だった。今なら絶対にあだ名はスギちゃん。顔も体型もスギちゃんに似ている。

 イギリスとフランスにおける斬首刑のスタイル違いについて教壇で踊りながら説明始めた時は、この先生基地外なのかなって思いましたよね。

 世界史なので歴史上の貴族王族たくさん出てくるんだけど、やたら梅毒に細かかった。梅毒罹患者については必ず「この人は梅毒だった」の補足。知らねーよ。

 この先生は特に校長嫌いが酷かった。たまーに校内を回ってるんだけど、校長の姿が見えたら扉を「バーン!」って閉める。その音に気がついて近隣教室の扉も「バチーン!」と閉まる。先生が率先していじめ(校長ハブ)するスタイル嫌いじゃないですよ。

 この人は定期的にBOTにされている。存在がネタキャラ過ぎて。本人に見つかっては削除されるけど、しばらくすれば新たなBOTが作られ、現在も稼動中である。


 でも一番過激だったのが間違いなく倫理の先生。私がいたときに定年迎えて嘱託に移行したので、年齢的にも一番老いてるはずなのに邪気眼のそれは中二レベル。口癖が校長殺したいなのでただディスってるだけでなく具体的な殺害計画を授業中に披露する。倫理って、なんなん……。

 授業は楽しかったですよ。カントの定言命法を覚えろ〜ってお経のごとく連発してた。ほとんど暗記を求めてこない先生だっただけに意外でしたね。テストの穴埋め問題は正しく記号を並べたら文章になるくらい、暗記を求めてこない先生でしたので。

 ソポクレスの「アンティゴネー」に登場する三人の中から、誰が一番悲劇的かを述べよ。みたいな課題作文がありました。どれも選びようもないことから選ばせる、みたいな面白い授業でした。


 ちょいちょいヤギの血で儀式してみた的な邪気眼体験談や校長殺害予告をぶっ込んでくることを除いては、極めて誠実な授業です。国語の先生が特攻しにいった某政治家については「殺せ」と吐き捨ててました。


 この先生の授業受けてなければ、ここまで小説書くことにハマってはいませんね。どんな本がいいですかって聞いたら、これだけは読んでおけというものをすぐに教えてくれる。プラトンの「饗宴」とか勧められた記憶があります。あれは確かに高校生あたりで読んでおいていいものでした。

 まあ、その翌日には教壇の上でいかに効率的に校長を爆殺するかについて語るんですけどね。


 ごく一部の先生だけでもこんなんなので、職員室から先生VS先生の罵声が聞こえる時はかなり壮絶なことになっていた。

 たいていはしょうもないことなんだけどね。クリームパン盗るんじゃねえよ、みたいなやつでしょう。


 逆に生徒が起こした問題って、ほとんど記憶にない。議論はしても喧嘩はしない。イジメなにそれ美味しいの? くらいには、イジメに発展するほど他人に興味もない。

 一年の夏休み直前でしたかね、食べかけの弁当箱を夏休み明けまで放置した馬鹿がいた。新学期早々に異臭騒ぎですよ。止めときゃいいのにその弁当を開けた。あのバイオハザードがただ唯一の事件かもしれない。頭がバサバサで自主休講が流行ってたこと以外はおおむね先生だけが荒ぶる学校でした。


 それでも皆、それなりにちゃんと大人になれましたのでご安心くださいな。

 ……と、こんなの書いてて思った。先生たちにだけはトウモロコシとか言われたくねえなw

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