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プロローグ 契約
いつか僕にも、超能力とか異世界転生とかそういう類いの現象が起こればいいのにと思ったことがある。
まあ、誰しも一回ぐらい想像しているだろう。
でも結局は今の生活に自然と満足し、この時間を大切にしたいと願う人が大半だろう。実際、僕もそうだった。
しかし、何故か僕は非現実へと巻き込まれていくのだ。
アニメ主人公はどんな境遇でも必ず生ぬいて女の子ときゃぴきゃぴしているが、僕はそんな人生を約束された覚えはない。
いつ死んでもおかしくない人生なんてさっさと誰かと代わりたいのに。