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Freedom World Story   作者: サイト
7/13

兄弟姉妹集結

「お姉ちゃん逃がさないよ」


戦闘は我を忘れて蹂躙してしまったがこれまずかったんじゃね

ただでさえ戦闘前にあんな話でてたやつらに圧勝しちゃう新規ユーザーって叩かれる的だよね

そうやって元に戻った広場で立ちつくしていると目の前に再度現れた四人組が逃げるように人ごみに紛れていくのに代わるように春華が飛び出してきた

結構本気で突っ込んできたのか腹部に猛烈な痛みと吐気が込み上げてきたがなんとか耐えて春華を抱えるように座り込む


「春華、マジで飛びつくのやめろよな。おれはタフ勢じゃないんだぞ」


「善処します。あとこっちでリアルネームは言っちゃダメでしょ」


舌をチョロっと出しながら謝る姿勢に反省を見出せなかったので拳骨を一発入れてから立ち上がる

そうして落ち着いてやっと周りの声が耳に入るようになってきた


「おい、あれβテスターのハルじゃないか」

「お姉ちゃんって言ってたしあの強さにも納得だな」

「もしかしてあの4人全員姉妹か、なにあの勝ち組軍団」

「姉妹二人の噂は聞いてるけどあのチートスペックが4人いると思うとやばいわ」

「あの男のスペック誰か測ってこいよ」

「やだよ、絶対いじめられて終わるじゃん」


叩かれはしないようだが、うちの姉妹がテストのときに何をやらかしていたのかものすごく気になる声が聞こえるんだが

それよりもどんどん縮まってきた包囲網の方が怖いのでユキに突撃の指示を出し、穴のあいたところで姉妹の手を取り離脱する

そのまま小路地に入りこみ後ろを撒き一息つく


「ある意味叩かれるよりめんどくさいなこれ」


「そう?慣れれば賛美の声は気にならなくなるよ」


「慣れるまで言われ続けるとか何やったしお前ら」


「ちょっと草原のボス倒してきただけだからそこまでのことはやってないわよ」


「進めないって嘆かれてるゲームでそれやったらそうなるだろうよ」


とりあえずこの二人が相変わらずなことはわかったので当初の話通り皆で狩りに乗り込むことになった


「ところでナツ姉は武器は持たないの?」


「ん?鉱山まで一直線に走る気だったから武器形のスキルは持ってないぞ」


「またずいぶん大胆なことしたわね。ユキちゃんも大概だったけどナツちゃんもだったわね」


「ユキお前何したんだよ」


「痛いのを避けただけだ」




身内ということもありこのあとそれぞれスキルをばらし合いながら俺の希望から北の山に向かうことになった

姉妹もまだ山にはいったことがないらしくどちらも楽しそうにしている


「あれ、もしかして金属類ってこっちじゃないとない?」


「山向こうにしかないしほぼそうじゃないかな?ナツ姉の行った方は草原が基本だしね」


「な、なんだと」


もう姉とこちらで言われる分には諦めた俺だがにしてもそれはないぜ

どうも俺が走って行った南には草原と森が広がっているだけで姉妹曰くは狩り易いだけで特に何もないらしい

ただ、森だけは難易度が違うらしく殆んど開拓が進んでいないため詳しくはわからないらしいが


「さすが毎度適当に漂流してるだけあるな。今回も遠回りしてる」


「う、仕方ないだろ、情報なくたって突き進んでればいつかは当たるんだから」


「ナツ姉、効率無視のくせにどうにかなっちゃうから治らないんだろうね」


「うっせぇ、効率求めるのは好きじゃないんだよ」


「効率は大事よ?トップに居座るためにも大事なことなんだから」


「俺も効率はどうでもいい派かな」


「ユキはそんなんだからリアルチートになれるんだろうね」


こう話しながら歩いているがすでに外には出ていたりする

いかんせんまだ草原エリアのために周りで敵の取り合いをしているから駄弁っているのだ

そうして歩くこと一時間強、やっと山の下層にたどり着いた

傾斜はなだらかで、足元もしっかりとしており、普通の靴での登るのに支障はなさそうだ

大小様々な岩が所々に落ちておりその陰に何かが隠れている様に感じられる

それよりもここまで来て思うことはある、


「採掘できるって割には人が少なくないか?」


「あ、やっぱりナツ姉気付いた?ここ敵が固くて攻撃がなかなか通らないから来ても敵が倒せなくて採掘しに来れないんだよ」


「?それなら敵避けながら採掘すれば問題ないだろ」


「その発想が実行できるの姉貴位だろ」


実際は割に合わない金額を掲示しタンクに敵を見てもらっているうちに採掘を少しするらしい

なんとめんどくさいやり方だろうか


「まぁ他人はいいや、それでここ何が出るんだ?」


「情報によればトカゲらしいわよ。鱗が固くてダメージが通らないみたい」


「あ、噂をすればだね、早速切り込もうよ」


ハルが揚々と駆けだした先にいたのは二足歩行をした茶色いトカゲ

よく聞くいい方をすればリザードマンというやつか

成人女性程の身長を持つそれが二匹こちらを睨みつけるかのように立っていた


「とりあえずユキとカエデ姉でハルのサポートよろしく、おれその辺の岩叩いてくるから」


「岩って、そんなところ採掘してどうするんだよ」


どうするといってもこれはゲームなのだから取得したスキル『採掘』の赴くままに採掘するのが遊びというものなのだよ


「いや、自己完結してないでこっちを手伝ってくれよ」


「ユキちゃんも知ってるようにナツちゃんがああなったら止められないわよ」


「ほらユキ、そっち行ったよ」


「初心者に優しくないな!」


うむ、あちらは楽しそうで結構

すでにユキがトカゲ二匹を相手に盾役が出来ていることに目をつむって俺は鉱石を探すかね



プレイヤー:ナツ

スキル: 11(SP4)

『気配15』『回避3』『素早さアップ13』「隠密21」『察知3』

『魔法:火15』『忍び足20』『目11』『足13』『魔力回復8』

『採掘1』


プレイヤー:ユキ

スキル:10

『痛み軽減』『反動軽減』『衝撃緩和』『盾』『ガード』

『守り』『防御アップ』『足』『察知』『受け流し』


プレイヤー:ハル

スキル:10

『剣』『二刀」『素早さアップ』『攻撃アップ』『抜刀』

『足』『ダッシュ』『スタミナアップ』『腕』『受け流し』


プレイヤー:カエデ

スキル:10

『槍』『盾』『腕』『守り』『魔力回復』

『魔法:光』『目』『受け流し』『魔力アップ』『攻撃アップ』


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