不良はどこにでもいるようです
あのあとなんやかんやと盛り上がりお昼のために皆をログアウトさせ昼食を食べてから春華の要望から一時から皆で狩りをしようということでやってきました噴水広場
すでに先ほど見た集団が集まっているので近づいていくと誰かとぶつかり尻もちをついてしまった
「いってぇ、大事なHPが減っちゃったじゃんかよ、こりゃ少し付き合ってもらわなきゃなぁ」
その相手を見上げると金髪の男たちがうすら笑いしながら立っていた
目が合った瞬間さらにその笑みを気分の悪いものに変えると俺の髪を掴み無理やり立ち上がらせられた
痛みに顔を歪め、その男を睨む
「避けられなかったのは悪かったけど、突き飛ばされた俺の方が被害者じゃないのか?」
「あぁ?そんなのしらねえよ、なに、被害妄想ですか?ムカつきすぎてぼこりたくなるから黙ってくれないかな」
それに気分を悪くしたのか男が唾を飛ばしながら凄んできたが視界の隅にPVP申請が届いているところを見るに脅しているのだろうなと理解する
4人のプレイヤー名と横に最高スキルレベルが表示されているのだが30は高いということだろうか
「やめてやれよ、怖がって綺麗な顔が見られなくなったらどう『PVPが受理されました、付近のプレイヤーはご注意お願いします』ってはぁ?」
やば、目立ちたくなかったのにいらつきに負けて押しちまったよ
しかもなんか周りの人すごいこっち見てくるし、遠くで楓姉達がこっちに驚愕の視線向けてきてるし、周りになんか半透明のドームが築かれてるしもう逃げられそうにないですね
「女だからって手加減されると思ってたら大間違いだぞ?まぁいい、負けたら言うこと聞くだろ」
前の4人組はなにやら勝手に話を進めてるし周りの声にあいつらに挑むなんて何考えているんだとか何も考えてなかったよ悪いか
ドームの中の空間がおかしな広がりを作ると受理したからか地形が選べるようなので森林を迷いなく選び敵がくだらない話をしている間に姿を隠す
盾剣に大剣に杖にハンマーと俺が消えたことにようやっと気付いた敵さんは獲物を構え、円を書く様に陣形を組んでいる
無理に俺を探しに来ないで待ちの構えを組む当たりただのバカでないらしい
奇襲で一人一人倒せれば楽だったのだが仕方ない。狼のように調理してやろうかね
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視点変更
こういうオンラインゲームではガラの悪い連中が確実にいるのだがどうやらあの女の子は運悪くその連中に絡まれてしまったらしい
かわいい女の子だし颯爽と助けに入って上げたいがああいう連通は手を出すと後が厄介だからな、仕方ないが無視するよ
と考えていたんですけどねあの子何を思ったのかPVPを受理しやがったよ
あの連中はβテストでそこそこ名前が売れてたしその特典で新規よりも色々有利だというのにあの子何を考えているんだ
「ナツ姉の体質忘れてたよ、まさか初めてすぐに問題に飛び込むなんて」
「そうだな、さすがに4対1はまずいな」
「そうねぇ、やっとゲームに誘えたのに昔みたいになったらまた距離置いちゃうかも」
「えぇ、せっかく皆で遊べると思ったのにー」
そうだよな、新規の子があんな連中のせいでやめてしまうだなんて問題だよな
仕方ないが試合が終わったらあの子を助けにいく、か、、、
そこまで考えて俺は自分の目を疑った
せっかく隠れていた女の子だが杖の男を上から奇襲し足を首に絡めたかと思うと背中に倒れこみ自重を使い首を折る
不謹慎かもしれないがうらやましい、あんなかわいい子に密着されて、太もも、太ももが…ごほん、忘れてくれ
まさか木の上から来るとは思っていなかったのか彼らはそうして一人失ってしまったがまだ三人、余裕があるからか囲むように動くが速さが足りない
すぐに木の中に隠れられてしまう
その速さに驚くところではあるがそれよりも音も出さずに木々を飛び交って近づいていたことが脅威である
あれで遠隔攻撃をもっていたらこのPTは終わりだな
近接しか残っていないし近づき攻撃することもできずに嬲り殺されるだろう
それが嫌でばらけて動いた瞬間さっきと同じように首を折られて終わるだろう
思った通り火の球が何処からともなく飛来してハンマーの男を燃やしにかかるがまた驚かさせてもらった
ファイヤーボールではない何か小さなものがすごい速さで飛んできて顔面に直撃したのだ
そんなものが四方八方から延々と飛来してくるのだ
一人また一人とその火の球のすべてを捌くことのできなかった者が消えていき最後に残った剣盾は突如上から飛来してきた彼女に首を蹴り折られ消えていった
詠唱の必要な魔法を一発あたりの威力は低くなれどあそこまで大量に連射できるスキル、これは掲示板が荒れそうだな
プレイヤー:ナツ
スキル:メイン10(SP9)
『気配15』『回避3』『素早さアップ13』「隠密21」『察知3』
『魔法:火15』『忍び足20』『目11』『足13』『魔力回復8』