打合せは入念に行ったほうがいいですよ
絶賛逃走中なわけだけど、やっぱりというか、ユキがどんどんゴーレムに追いつかれてきちゃったか
これスタミナ搭載されてるか聞いてなかったけどスキルにあるくらいだしあるんだろうなぁ
「重装備のユキさんや、やっぱり疲労とか再現されているのかね?」
「ばっちりされてるよ。なんでみんな疲れてないんだよ」
そらユキ以外皆軽装備だからな、疲労の溜まりかたは段違いだろうな
「あ、悲しいお知らせだ」
何度目かのコーナーを左折した時にそれは見えてしまった
ゴーレムはまだ後ろからドッシドッシと追いかけてきてるのにどうしようかね
「進行方向に壁があるぞ」
「それ行き止まりって言うんじゃないのか」
「そうともいう」
困ったねェ、攻撃通じない敵と戦うなんてしたくないんだけどなぁ
「こりゃ詰んだかな」
「ナツ姉が諦めるなんて意外」
「大丈夫か、熱あるんじゃないか、これ終わったらログアウトするか」
「どうしましょう、ナツちゃんに倒れられたら誰が家事をすればいいの」
お前ら人のことどう思ってやがるンだ
泣くぞこんにゃろう
「っていってもダンジョン脱出用のアイテムなんてないんだし、ゴーレム倒せそうにないんだからどうしようもなくないか」
「え、あるよ、脱出用アイテム」
…ん?このおバカさんは何って言いやがりましたかね
「一応聞くけどなんで今まで黙ってたの?」
「えっと、結構割高アイテムだから使わないで済むなら使いたくなかったからです、はい」
「なるほど。で、いくらするの」
「パーティーの初心者用で3万G」
たか、、、でも死んで何も残らないよりはましだろってことか
「死ぬよりはましだから頼む」
「んじゃいくよ。ドロンパー」
二人並んで通ってもまだ余裕のある通路一杯に白い煙が蔓延していく
そうして視界が白く埋め尽くされること数秒、俺らは洞窟の入口にたたずんでいた
「高いだけあるなそれ」
「1パーティー一つ必須のアイテムってβテストで言わしめたくらいだからねぇ」
「ですが、スキルレベル30までの初心者用が手の届くぎりぎりですけれどね」
「おいおい、一般用の脱出アイテムいくらするんだよ」
「・・・1000万」
「買わせる気ないだろその料金プラン」
ほんとここの運営ろくな仕事しないなと改めて確認もできたところでさっさと帰りますか
「んじゃ帰って鑑定でもしますか」
「ついにお待ちかねの鑑定だね。何かいいの出てるかな」
「ナツちゃんにかかればわんさか混じってるわよきっと」
「おれはそんなバランスブレイカーなことしてません」
たく言わせておけば、人をやばい奴みたいに言いおって。数撃ちゃ当たるをやってるだけだっての
「不服そうだけど、ナツ姉の場合数撃たなくても当たると思うぞ」
そんなこというお前のほうがリアルラック高いだろうが、、、あぁだからか
「まて、その納得の仕方はおかしいだろ」
「そんな天辺の譲り合いなんてしなくていいからはやく町に戻ろうよ」
そう簡単に言うが結構大事なところだと思うんだがなぁ
プレイヤー:ナツ
スキル: 11(SP7)
『気配20』『回避5』『素早さアップ17』「隠密4」『察知7』
『魔法:火23』『忍び足20』『目16』『足18』『魔力回復11』
『採掘13』
プレイヤー:ユキ
スキル:10
『痛み軽減』『反動軽減』『衝撃緩和』『盾』『ガード』
『守り』『防御アップ』『足』『察知』『受け流し』
プレイヤー:ハル
スキル:10
『剣』『二刀」『素早さアップ』『攻撃アップ』『抜刀』
『足』『ダッシュ』『スタミナアップ』『腕』『受け流し』
プレイヤー:カエデ
スキル:10
『槍』『盾』『腕』『守り』『魔力回復』
『魔法:光』『目』『受け流し』『魔力アップ』『攻撃アップ』