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五本場36

 東二局、ドラ③。親は七海。


三四⑤⑥⑥⑦22468東發 ニ


 配牌はかなりよろしい。急所が手早く埋まってくれれば捨て牌一段目でリーチも可能だろう。こうなれば役牌は不要なので、七海は發を切った。

「ポン」

 親の第一打にいきなり発声したのはノノであった。役牌から切っている親の手が好形なのは想像に難くないが、その親からいきなり鳴くとなると相当な手が入っているに違いない。ノノは五を切った。

 ノノの下家の中野はツモり、しばらく考えて一を切った。

「それもポン」

 更にノノは中野の一も鳴いた。

(一巡目でもうニ副露?混一色?対々和……?)

 親の好配牌で楽勝かと思ったが思わぬ伏兵が現れた。一周して、七海のツモ。


ニ三四⑤⑥⑥⑦22468東 7


 絶好の嵌張が入っての一向聴、普通ならここで東切りだが、七海は一瞬手を止めた。

(東を押さえるなら普通は4切り……でも4があるのと無いのでは受け入れ枚数が全然違う。下家はニ副露とはいえ恐らくまだノーテンのはず。こちらも勝負手だし、当たり牌になる前に切る)

 七海は強気に初牌の東を叩き切った。

「ポン」

(ロンじゃなくポンなら上々……後は追い付けるかどうか)

 こちらも受けは広いし、ノノが張っているとしても充分勝負になる。

 一周して、七海は絶好の5をツモった。


ニ三四⑤⑥⑥⑦224678 5


(ドラはありませんが三面張!裏が一枚でも乗れば……)

 親番である為、下家の三副露に日和っていては勝てるはずもない。七海は⑥を切ってリーチを欠けた。

「リーチ!」

 ノノはリーチを一瞥すると、ツモった。

「……ツモ、安め」

 七海はリー棒を出そうとしていた手を思わず止めた。ノノが右手に置いた牌はドラの③であった。

(ドラが安め!?)


②④④④(東東東)(一一一)(發發發) ③


「役役、ドラ一……一三◯◯・ニ六◯◯」

 ②での和了りなら対々和がついて満貫となった訳である。しかもツモったのは和了り牌の一枚だけで、自動卓の積み込みが終わる前に他力だけで手を作った。安めの和了りだったとはいえこれは乗せてしまった事になる。

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