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五本場30

 東二局、ドラ五。親は中野。

 現在七海は二三◯◯◯点、トップは中野の二八九◯◯点。

 三巡目、日和亭が中野の捨てた三を四五でチーし、4を捨てた。

(いきなりドラメンツの両面鳴き?初打は發だから染め手にも見えない……もうテンパイしているのであれば別ですが)

 本線はドラメンツ確定の喰いタンであろう。さほど高くはあるまい。

「よし、ツモった」

 わずか六巡で日和亭はツモ和了った。


八八③④⑤⑥⑦⑧22 八


五◯◯・一◯◯◯(ゴットー)だな」

 やはり何の変哲もない速攻である。しかし鳴いて切った牌が4なのだから、もう少し待てばタンピンになるのに、いくら東風戦でも少し軽過ぎないだろうか?

「よしよし、これでクビが戻ったな」

 日和亭は牌を流しながらそんな事を呟いた。

(クビ?あ……)

 せり上がって来る壁牌を見ながら七海は思い出した。

(原点の事をクビっていうのだとしたら、今のところ私と店員さんの二人沈み……原点を下回ってると差し馬が倍額になってしまう)

 東三局、ドラ⑨。親は日和亭。


一二二六八九①⑤⑦88白中


(こんな時に手が悪い……)

 リー棒二本を中野に取られている為、先ほどの五◯◯・一◯◯◯ツモを合わせてマイナス二五◯◯である。サクッと軽い手を和了って親番に持ち込みたいところだが、これではテンパイも厳しい。

(今更ながらリー棒を二本も取られたのは痛い……和了りにくい真ん中のシャボをリーチの現張り七対子に切り替えたりメンタンピンの手を喰いタンにしたりしていたのはクビを残せる様にする為……)

 好形や打点に惚れてリーチをすると和了れなかった時に返って来ないリー棒は痛い。首尾好く回収出来れば好いが、只でさえ和了れるチャンスの少ない東風ビンタではリー棒さえも致命傷になりかねない。

「ろ、ロン一六◯◯……」

 七巡目にノノが中野の捨てた②で手を倒した。


一一五五②④④⑧⑧77白白


 東三局、七海は全く追い付けず、気付けば一回戦はオーラスを迎えた。

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