現世
改訂は気が付いたら都度、行います。
はじめまして。
俺の名は神戸 ヒヨシ。
39、いや今年の誕生日で40歳になる、日々、人生やり直したいなあ、しかし記憶は引き継いだまま金持ちの子供として生まれ変われないかなあ、と痛い妄想をしている、人生に負けたブサメン・キモオタ男だ。
残念ながらニートではない。
この残念ながら、というのは、貧乏な家の出で高校卒業だけは親の力でさせてもらったが、以降の生活に関しては面倒を見られないという理由により即、家から叩き出されたためである。
よって、自分で自分を養わなければならない。
下の下の、下請け某企業になんとかもぐりこみ就職。
なぜか営業に配属されたが、持ち前のコミュ障を隠しきれず成績をじりじり下げ、気がつけば窓際支店に飛ばされ、給与はアルバイト以下。残業はたっぷりだがボーナスなにそれ、美味しいの?状態となり、バカバカしくなって辞めてしまった。
約10年ほど勤めあげたが、退職金はなんと四十万。あり得ないくらいの格安。節約しても半年も持たない。
生きるためには金がいる。
あわただしく次の職を探し、転職転職また転職と相成り、年収は年齢と比例して下がってゆき、追い詰められ現在に至る。
そんな俺の生きるためのモチベーションを支えるのはズバリ、オタク趣味である。
コレのおかげで、貯金はない。
通勤時間は、その時代の流行アニメのオープニング曲で憂鬱な時間をかわし、自宅ではアニメ・ラノベ・ゲームなどの世界にどっぷりとつかる。
元より無い金を捻出して、グッズなどを購入しては悦に入っていた。
ここまでの内容を振り返ると、まったくもってどうしようもない。
まさに完全人生敗北宣言。その経緯は、負け組という条文を読み上げるがごとしである。
給料日。俺は都内聖地を巡り、ねぐらへ帰宅するところであった。
近隣の安売りスーパーに入り、半額シールを張り付けた惣菜やらなんやらを念入りに探索しゲットする。
今の職は安賃金の割には目をとにかく酷使する仕事で、今の俺の年齢にはきつい仕事だった。
コンビニでアイスでも買って帰るか・・・
イガグリ頭のソーダなアイツを購入し、店の自動ドアをくぐったところにヤツらはいた。
その3人組はみごとなウンコ座り。どいつも禁煙マークのついた店のまん前で安い煙のにおいをまきちらしながら喫煙している。
そろったようにいやらしい目は細く、不自然な顔のつくりは一目で整形と見てとれる。
書き直し中
初小説です。
よろしくお願いいたします。