星
見えないじゃないか
綺麗なはずなのに
そこにあるはずなのに
いつか見た空には
もっとたくさんの星があった
じっと眺めていると
一つや二つ流れ星があった
全然見えないよ
俺の目が悪くなったからなのか
この空が暗くなったからなのか
俺の心が濁っているからなのか
あの星はきえたのか
心の中の記憶のひとつに
とても広くて黒くて深い空が
それでも明るく見えるくらい
多くの星が
天の川が
流れ星が
いつだってあったはずなんだ
俺が夢を見なくなって
明るい街で下を向いてる間に
迷子になったとき
ふと空を見上げて思ったんだ