第7話
何か、風邪ひいて、中途半端な場所で区切りました。
すみません
まずは、俺が1人で、戦線をかき回す事にした。
少し太めの木に登ると、弓を構える、タイミングを計りながら、矢を射った。
盾を構える男の背中に刺さると、ケンタウロスの槍を受けきれず、倒れた。
ケンタウロスたちは、一旦優勢になると、一撃離脱を繰り返た。
時折、矢を背後から射かけなが反撃のタイミングを奪うと、遂に取り囲み殲滅に成功したようだ。
更に、観察を続けると、猿がでてきて、ケンタウロスと何かを話してる様だ。
しばらく、何かを探していたが、遺跡の中に帰っていった。
まだ、遺跡のあちらこちらで、戦闘をしいる、気配がある、一部はそちらに向かうみたいだ。
ケンタウロスと猿が引き上げたところで、仲間の元へと戻った。
「何とか見つからずに、倒す事が出来たみたいですね」
「ああ、しかしケンタウロスがああも連携した戦いをするとなると、敵に回った時には、少し厄介だな」
「ケンタウロスが、連携をするとなると、魔族の指揮官が居るか、ケンタウロスの王ないし、迷宮のボスに、ケンタウロスがなったんでしょうか? 」
「とりあえず、ここは自然迷宮のはずだし、ボスは無いと思う。 それに、王や魔族の指揮官が居るにしては、守備だけてのが、引っかかるな」
「今回は、謎が多すぎますわね」
「茂みに、何か居な……… 」
ミリアは、茂みからの視線を感じとると、小さく息をはくと、一瞬の動きで猿を捕まえた。
逃げようと暴れる猿の首を押さえこんでいるようだが、アレでは、逃げることはできまい。
「また、猿ですか…… 」
「あ~ !!」
「リク何か、気がづいたのか? 」
「ハイ、もしかしたらなんですが、その猿、さっきから手話で助けてと言ってるみたいなんです」
「手話だと!? 確かに、激しく暴れるてる風でも無いな、試しに何故覗いてたか、訊いてくれるか? 」
「ハイ」
驚いた事に、手話で会話が可能な様だ………
しばらくして、リクの目から涙が流れた。
「すみません、ミリアさん、このこもう大丈夫なので、放してくれませんか? 」
「ああ、わかった。 それよりもリク……… おまえ一体何を聞いたんだ? 」
「この子たちに、手話を教えたのは、おじいちゃんみたいなんです」
どうやら、リクが言うには、三上さんはこの地に伝わる伝説の薬草・『星草』の研究をするために、訓練した猿を使い調査していたみたいだ、そのコミュニケーションの手段に手話を教えたらしい。
「野生の猿に手話を教えるなんて、三上さんらしいわね」
「う~む、誰とでも仲良くなれる、あの人らしいと言えばらしいかもしれ無いが、まさか猿までとは考えもしなかったよ」
「私も、ここまでとは思いませんでした」とミリアが俺に同意した。
「まあ、それより情報収集だな。 後は、カナとリクにまかせるよ。 」
猿のおかげで、色々分かってきた。
猿とケンタウロスは、猿語と手話で会話が出来、この遺跡を守るモンスターであった。
ケンタウロスと言えば、草原に居るイメージが強いが、なぜこんな森の中に居たかようやく分かった。
この遺跡は迷宮化しており、星草は魔力をうける事で、高濃度に栄養をためこむ事が出来る様になった薬草だった。
「しかし凄い薬草なんだな。 葉っぱ一枚食べるだけで、一週間は食事をしなくて良いとは」
「三上さんが、星草の研究を完成していれば、食糧問題は大幅に改善したかもしれませんね」
「確かにそうかもしれないけど、食事の楽しさが、なくなりそうで少し怖くもあるな」
「ソラは、心配し過ぎよ」
そして、俺たちは遺跡に行く事にした。