表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/28

覚醒?

見知らぬ土地で青年クウは若いキスカにあった。・・・

 クウ達は寝ようと横になっていた。すると、近くの茂みから数人の男たちが出てきた。男達は腰に挿してある、剣を抜き襲い掛かってきた。襲い掛かってきた男たちは皆、鎧や盾などで武装している。何処かの正規の軍人だろう。何故襲ってきたのかは分からないが、命を狙われていることだけは、いやでも分かっていたキスカは、男たちの攻撃を防ぎ、避けながら牽制していた。ふと、クウの方に目が行った。クウは何もできず、座り込んでいた。そんなクウを、1人の男がクウめがけて剣を振り下ろした。風を切り、頭上に振り下ろされた刃は、間違いなくクウを捉えていた。だが、その刃は何一つ切ることはできなかった。キスカの剣が直撃の寸前で受け止めたのだ。キスカを攻撃していた者達は、油断していたのか、隙を衝かれ、蹴り飛ばされたのだ。そして、間に合うか間に合わないかの寸前でとめたのだ。

「何をしている!死にたいのか!」

キスカは叫んだ。が、その拍子に、キスカは膝をついて倒れてしまった。今の無理な戦闘が傷ついた体にひびいたのだ。男達は、目線だけで合図しあい、標的をキスカに切り替え、襲い掛かった。キスカは絶体絶命だった。いくつもの剣が、縦横無尽に襲い掛かった。だが、振り下ろす前に、数人がその場に倒れてしまい、残った者は何が起こったのか分からずにいると、男たちの後ろにクウが血のついた剣をかざし、立っていた。

「ク・・・クウ・・・。」

キスカは、小さく驚きの声を洩らした。無理もなかった。先ほどまで何もできなかったクウが、一瞬のうちに数人の男を切り伏せてしまったのだ。クウの目は数人もの男たちを他界させたにもかかわらず、臆するでもなく、怖がるでもなく、ただ、何処か遠くを見ているような目をしている。「何処を見ているのだ!前の敵を見ろ」とキスカは言いたかったが、いえなかった。代わりに

「危ない!」

と、一言出てしまった。男達がクウに刃を振り下ろしたのだ。ぐさっ。鈍い音がしたが、クウはそこにはいなかった。逆に1人、また1人と男達が倒れていき、男達全員が倒れた中心に、クウはいた。が、クウの体はふらつき、クウもその場に倒れこんでしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ