大道芸
詳しく聞きたいなら、今回は読んでください・・・・。
カイン達が一緒に行くようになって二日後、五人と一匹は、大きな町に着いた。
その町の名は「ギオン」。あの小さな村から、北に上ったところに位置する、「ソルテリア」の中でも大きな城下町だ。
城下町というだけあって、町の周りには二重に壁が立てられ、そう簡単には落とされないようになっている。
そのため、警備も厳しい。町に入るには、関所を二箇所もくぐらなければならない。そこまでならまだ良いのだが、怪しいと思ったら最後、即追い返される。特別な通行所があれば別だが。
そんな町の外にクウ達はいた。
「なぁ・・・。入れるのか?俺たち・・・。」
クウが、心配している。
「だよな・・・。俺たちは入れるかもしれないけど、カイハクがな・・・・。普通に行ったんじゃ無理だろうな。どうする?」
みな真剣になる。
「いっそ、カイハク置いていこうか」と、カインが言ったのだが、クウとイーシンの拳が腹にぶち込まれた。「そんなことできるか」と。その後からは、カインは何も言わなくなった。失言で、この二人に何をされるかわからないからである。
「大道芸は?」
クウがそうもらす。
「大道芸?できるのか、お前?」
イーシンが問いただすのだが、「いや」と一言。
「じゃぁ、ダメじゃん。」
カインが小さくつぶやく。それを聞き逃さなかったクウの拳がまたもやカインの腹に・・・・。カインは痛さのあまり、地べたを転げまわっている。
「大道芸・・・。それ、良いんじゃないか?それなら、カイハクも連れて行っても怪しまれない。」
キスカはそういいながら、周りの反応を見る。
転げまわっているカイン以外、納得したようだった。
「なら今夜実行。」
「なぜ夜?」
「準備とかもあるし、それに夜のほうが怪しまれずにすむと思う。」
「逆に怪しまれるんじゃないか?」
「そうかな?まぁ今は一刻も先に進みたい。だから、失敗しても、先に進む。絶対に。」
「なんでそんなに進みたい?」
イーシンがキスカに聞いたのだが、「今はいえない。でも、もうすぐわかる。」と一言いうだけだった。
「そんなことは措いといて、夜って事で・・・。」
「わかった。」(一同)
時間が経って、皆、すごい格好になっている。ピエロ(?)になったクウ。猛獣使いになったイーシン。団長(?)になったキスカ。雑用(?)になったカインとシュラ。
面白い格好でいる。
「よし・・・。行くか・・・。」
「ぷっ!」「ぷっ!」
クウとイーシンが笑いを堪えきれず、笑いが少しもれる。
「わっ・・。笑うな!お前らも同じようなモンなんだぞ。」
「分かった分かった。じゃ・・、行こうか。」
キスカはそう良い、出発し始めた。
「ちょっと待て・・。この衣装何処から持ってきたの?」
クウが聞く。
「ん!?そんな聞かなくて良い。」
キスカが流す。
「いや、すごく気になるし・・・。」
「よし!出発だ!」
もう聞く気も無いらしい。
「はいはい。分かりました。(いつか絶対聞き出してやる)」
そう思いながら、今聞き出す事をあきらめ、キスカに従う。他の皆も同様についていく。
シュラってヒロインキャラ?自分でも分からない。まぁ、今後、まだヒロイン(?)ぽいの出るかも・・・。