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復讐と銃口   作者: ヒーズ
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第3話:決意と思い

だから私は誓ったのだ。

『動物と人間とが手を取り合って生きていける社会を創り上げると!』

それにはまず、動物の社会の中の支配層を一新しなければならない。

奴らは人間のことを下賤な家畜としか考えていない。

もちろん、その考えを持っているのは奴らだけではない。

一般階級から貧民層まで、その考え方は普及している。

が、何も動物の全てが人類を嫌っている訳ではない。

人間に苦しめられた動物もいれば、人間に救われた動物もいる。

私が個人的に調べた統計だから、正確さは少々疑われるが、こう言う統計がある。

『6:3:1=人動共存社会否定派:人動共存社会賛成派:その他』と言うものだ。

そう、意外にも人類との共存を望んでいる動物は多い。

が、法律で『人間を擁護する者は、反逆者として極刑に処す』と言うものがある。

それは、人動共存社会否定派の動物が支配層を占めているからだ。

だから、支配層を一新しなければならない。

そこで私は、ルイーサ(意味:乙女の戦士)ファミリーを立ち上げた。

ルイーサ・・・私を救ってくれた、彼女の名前だ。

彼女の名を辱めないために、私はルイーサファミリーに心血を注いだ。

結果として、この辺りのドンとして名前が通る程度にはこの組織を大きくすることに成功する。

だがそれも全て、家族ファミリーのお陰だ。

そう、私の家族ファミリーは人間であり動物である。

人間も動物も、保護した者達だけで構成している。

人間市から人間を買わないのは・・・奴らの商売が繁盛してしまうからだ。

需要を与えてはいけない、需要は商売に置いて最も大切なモノだ。

需要がなければ買われない、買われないなら売らない。

奴らを潰すことも考えたが・・・奴らは、家畜としてではなく商品として人間を扱う。

ある意味、家畜よりも丁寧に扱われる。

それに、動物によっては、人間に対して優しく接する者もいる。

親人派と言われる動物達だ。

裏社会に足を突っ込む様な動物でも、人間には優しかったりする。

今のところ、人間市は政府の敵だ。

敵の敵は味方とも言う。

今のところは、奴らと共闘する方がいいのだ。

旧人類社会の20世紀頃、ファシズムとコミンテルンとキャピタリズムが対立していた時代がある。

三者とも仲は最悪だったらしいが、結果としてはコミンテルンとキャピタリズムが手を組み、

ファシズムを打倒した。

その後、コミンテルンとキャピタリズムは、冷戦と言う武力衝突のない戦争に突入する。

結果として、キャピタリズムが勝利し、世界の常識はキャピタリズムが基準となった。

つまり、思想戦争では、最後に立っていた者の思想が常識、正しいと言うことになる。

人類を家畜と考える者と、人類を商品と考える者と、人類を友と考える者の戦争。

この戦争、我々が勝利しなければ、人類に明るい未来はないだろう。

だが、思想面で言えば、人類を家畜と考える者と人類を商品と考える者が手を組む可能性が高い。

私一人の力ではどうにもならない。

だからこそ、家族ファミリーと、そして各地に存在する革命軍と力を合わせる必要がある。

実は、そのためにこの少女を私は買ったのだ。

この少女には、私と対等の立場に立ってもらいたい。

私が家族ファミリー父親ファーザーとするなば、彼女には家族ファミリー母親マザーになってもらいたい。

ただの絵ではなく、現実で動物と人間が手を取り合う。

彼女なら、きっと大喜びしてくれるだろう。

まあ、他にも理由はある。

彼女には、人間と動物の共存社会を目指して戦っている、人間の革命軍との懸け橋になってほしい。

私は動物だ。

動物と人間の懸け橋にはなれるが、人間と動物の懸け橋にはなれない。

故に、私達二人で一つの橋となりたい。

容易なことでないのは分かっている。

だが、彼女の意思を継ぎ、実現するにはこれくらいしなければならない。

ああ、大きく話がそれてしまった。

確か・・・何故、人間達に風俗紛いの仕事をやってもらっているのか、だったな。

それは、組織の運営資金を稼ぐためだ。

保護した人間と動物の食事、武器弾薬類の調達、政府側の人間の囲い込み。

兎に角、金がないと何もできない。

彼女らは、志願してこの仕事をしてくれている。

それに、何もクズの変態ばかりが来るわけではない。

人間のことを本気で愛している様な者も来る。

そして、人間を好きになる者も出てくる。

・・・悪いことばかりじゃない。

でも、一刻も早くこの様な仕事から解放してやりたい。

それは、心の底からの本心だ。

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