第16話
「“影”の皆様、お答え下さい。皆様が王家より賜った命令は、マルグリット様と……我々の任務と関係がある内容ですか?」
私の言葉に、リーダー格の男はゆっくりと頷いた。
彼は右手で、聖木の剣の刃部分を握り締めている。もし嘘を吐けば、すぐに彼の掌に傷が付くだろう。
「……あぁ。関係ある、と言えるだろう。我々が賜った王命は、簡単に言えばファーブロス侯爵令嬢の素行調査のようなものだ」
素行調査、か。察するに、学園内で流れているマルグリット様の悪い噂が国王陛下や王妃殿下の耳に届き、第二王子の婚約者として相応しいかどうか調べさせた、といった所だろうか。
「その通りだ。…実は、ファーブロス侯爵令嬢に良くない噂が流れるのは、今回で二度目でな」
彼が言うには、十数年ほど前。王都にいる貴族の間で、マルグリット様についての良くない噂が流れたらしい。
曰く、己の身分を誇示する傲慢な悪役令嬢だ、と。
だが、当時のマルグリット様はまだ物心がついたかどうかという程の年齢であり、その噂を信じる人は殆ど居なかったらしい。
そりゃまぁ、まだ三歳ぐらいの子供が「わたしはきぞくだからえらいのよ!」って威張った所で、それは傲慢ではなく、善悪の区別が付かない程に幼いが故の虚栄心だろう。
多くの人は、勿論そう思っていた。が、それでも彼女を悪役令嬢と言い続ける者が何人かいたらしい。
そして、今回の件。学園内で流れているマルグリット様の悪い噂。
それを聞いて、マルグリット様を悪役令嬢と言い続けていた者達はそれ見たことかと息巻いた。
あんな悪役令嬢を第二王子の婚約者にしてはおけない、他の相応しいご令嬢を選ぶべきだ、と。
二度目の噂という事もあり、その声に賛同する貴族は、思ったよりも少なくなかったらしい。
そうして国王陛下は、マルグリット様が皇太子候補であるテオバルド殿下の婚約者として本当に相応しいか否か、調べるよう影へ命を下したのだという。
「……そのような事を、我々に話してもいいのですか?」
「構わない。調査の結果、ファーブロス侯爵令嬢には何の問題ないと判断した。問題が無いなら事態の変更もない、現状が続くのと何も変わらないという事だ。
それに、我々の存在を知る程に優れたお前達なら、この程度の情報ならいずれ掴む事になるだろうからな」
「成る程。貴重な情報、感謝します」
私は男達へ頭を下げ、礼を述べる。リゼもそれに倣ってお辞儀をした後、未だ剣で壁に縫い止められている男へと手を掲げた。
ひらりと軽く振るうと、薄緑の剣は空気に溶けるように消えていく。どうやらあの剣は、リゼの魔力によって精製された物らしい。
ようやく自由を取り戻した男に、リゼは「手荒な真似をして申し訳ありませんでした」と再度頭を下げた。
「……ついでにひとつ、お聞きしたい事があるのですが、よろしいですか?」
リーダー格の方へ向き直ってそう言ったリゼに、男は「何だ」と問い掛ける。
「質問、というよりは確認です。……影の皆様は、ファーブロス侯爵家以外にも調査を行っている貴族家がありますよね?
例えば、ファーブロス侯爵令嬢の噂を熱心に流布している家、とか」
「……お前達は優秀だな。影に引き抜きたいくらいだ」
リーダー格の男は苦笑したように頭を掻くと、頷いてリゼの言葉を肯定した。
「その通りだ。ファーブロス侯爵令嬢の悪い噂を流布し、なおかつ年頃の娘がいる貴族……これらの条件が当てはまる家も調査するようにと、陛下よりご命令を賜った。流石に具体的な家名は出せないがな」
その発言を聞いて、私はリゼの言葉の意図を理解する。
おそらく国王は、マルグリット様の二度目の噂を聞いた時、ふたつの可能性を考えたのだろう。
ひとつは噂通り、マルグリット様が素行不良である可能性。
もうひとつは、己の娘を第二王子の婚約者に……と考えた貴族が、マルグリット様について有ること無いこと言いふらし、彼女を婚約者の座から引きずり下ろそうと目論んでいる可能性。
国王からすれば、前者だったら大した事は無い。ただ純粋に、マルグリット様が将来の国母として至らなかったというだけの話だ。
だが、後者であればそれなりに問題になってくる。テオバルド殿下とマルグリット様の婚約は王命であり、それに異を唱えるという事は王に逆らう事と同じなのだから。
……そういえば、予言書の片隅に『ファーブロス侯爵の領地は国内でも随一の小麦の生産地であり、マルグリット様と第二王子の婚約は国内での小麦の流通をより強固にする意図もあった』と書かれていた気がする。
「だが、流石にその情報をお前らに教える事はできない。
そもそも、そちらは我々と違う班の担当だからな。我々も詳しくは知らん」
「えぇ、構いません。先程申し上げた通り、確認をしたかっただけです。影の皆様がそちらを調べて下さっているのなら、我々もマルグリット様を冤罪から守りやすくなりますので」
「影をも利用するか。本当にしたたかだな、お前達は」
リーダー格の男はフッと笑い、聖木の剣を仕舞う。刃の部分を握り締めていた彼の掌は、傷ひとつなく綺麗なままだ。
「では、我々はこれで失礼する。……あぁ、そうだ、ファーブロス侯爵令嬢がお前達を雇った事は上に報告させてもらうが、構わないだろう?」
「えぇ、勿論です。ですが、我々の目的がファーブロス侯爵令嬢様を冤罪から守る事である事も、しかとお伝え下さいませ。
これ以上、依頼主様の悪評が立つのは避けたい所ですので」
「無論だ」
男達はそう言うと、路地裏から去っていった。
周囲に沈黙が満ちる。
張り詰めた雰囲気から開放され、私はペタリとその場に座り込んだ。
「っはぁ〜〜〜! めちゃくちゃ緊張したぁ!!」
「ふふっ、お疲れ様、ティア」
そう言って微笑むリゼは、いつも通りの柔らかさだ。
先程までの冷静な彼女も新鮮だったけど、やはり見慣れているこちらの方が安心する。
「さ、私も行こっ。宿を探さなきゃ」
「あー…、その前にご飯食べない?緊張しっぱなしでお腹減っちゃった」
「うん、いいよ。何食べたい?」
「肉食べよ、肉」
その後、私達は昼飯を摂り、適当な宿に入った。
薬売りとして旅をしていた時に使っていたものよりもグレードが高い宿であり、なんだか萎縮してしまう。
「さて。じゃあ情報を整理しよっか」
リゼの言葉に頷き、二人で向かい合うように椅子へ腰掛ける。テーブルの上には紙とペンの他に、ここに来る途中で買ったお菓子が置かれていた。
昼食を摂った店で出されたパンが思ったより小さかった為、夕食までお腹が空かないようにと購入したものだ。
「まず、依頼主から聞いた話だけど…」
そう言いながら、リゼは左手首──“赤のギルド”団員の証である銀のバングルに埋め込まれているルビーを、右手の指でついと触れた。
一瞬赤い宝石が輝いたかと思うと、その光が粒となって集まり扉を形作る。ギルドハウスから任務に向かう際、トモキさんが作った転移門によく似ていた。
だが、目の前にある扉は人が通れる程の規模ではなく、戸棚ぐらいの大きさだ。
リゼはその扉を開けると、中から一冊の本を取り出す。
『色彩国の聖女 公式ファンブック ファルベの色相環』。任務を受注した時に事務官のお兄さんから渡された、私達が予言書と呼んでいる本だ。
リゼはテーブルの上に本を置くと、左手でパラパラとめくりながら右手でペンを持つ。
「とりあえず、予言書の内容と違う点を挙げていこっか。そうすれば現状が見えて来ると思うから」
リゼの言葉に頷こうとして、ふと、とある事を思い出した。
「ねぇ、リゼ。マルグリット様と話してた時に転生者って言ってたけど、あれってどういう意味?」
私の言葉に、リゼは「うーん……、上手く説明するのは難しいんだけど」と声を漏らしながら首を傾げる。
「この予言書が、こことは違う異世界で書かれたもの、って説明はしたよね?」
リゼの言葉に頷く。
正しくは、その世界には“げーむ”と呼ばれる物があって、この本はそのげーむの内容を書き写した物、だったか。
「この本が書かれた世界にも、私達と同じ沢山の人が暮らしてるの。もちろん、言葉とか文化は全然違うらしいんだけどね。
そして、その世界の人が亡くなった時に、魂がこっちの世界に迷い込んじゃって、この世界の人間として生まれ変わる事があるんだって」
あー……たしかバーラトって国の宗教にそういう概念があるって、旅商人仲間から聞いた気がする。輪廻転生、だっけ。
リゼが言うに、世界を跨いで転生する事を『異世界転生』といい、転生した者のことを『転生者』と呼ぶらしい。
本来なら転生をする際、記憶などは綺麗に消し去られ、何もない真っ白な状態で生まれるらしい。だが転生者は世界を跨いだ影響なのか、記憶を持った状態で生まれたり、何かのショックが引き金になり前世を思い出す事が多いのだとか。
そして、彼らはその前世の記憶から、自分が予言の中に入ってたしまった事を知るという。
「私がマルグリット様に転生者を知ってるかどうか聞いたのは、彼女が転生者かどうか確認したかったからなの。どうやら違ったみたいだけど」
「……マルグリット様が転生者だと、何かあるの?」
「ほら、シンのアドバイスを思い出してみて」
シンの発言……確かマルグリット様と話した時に思い返したっけ。
『何かが起きない限りは、基本的に予言の通りになる』
『予言通りに進めば、“赤のギルド”に依頼が来る事はない』
『ギルドに依頼が来る時点で、大なり小なりイレギュラーが発生している』
………あぁ、成る程。
「確かに、転生者って存在はそれなりのイレギュラー、か」
もし、転生してきた人が予言の内容を知っていたのなら、自分にとってより良い未来になるように行動するだろう。
その行動が予言の範疇に収まるなら良いが、そこからはみ出した行為をすれば、それは大きなイレギュラーとなる。
よくある例えで言えば、歯車が狂ってしまうのだろう。
“赤のギルド”は今まで様々な依頼をこなして来たが、予言書がある国からの依頼の殆どが、転生者が起こしたイレギュラーが原因となったものらしい。
「そのイレギュラーな行動を転生者がちゃんと理解してて、自分で収拾をつけるなら問題は無いんだけどね。
収拾つかなかったり、自分の行動に無自覚で歪みに気付かなかったりして、最終的にギルドに依頼が来ることが多いの」
今回もそのパターンだと思ってね、とリゼは呟く。
「最初はヒロインのヴィオラ……今だとヴィオレッタ、だっけ。彼女が転生者だと思ったんだけど、話を聞いてると違うかもしれないって思えてきて。
だからマルグリット様が転生者かも、って確認してみたの。反応からして転生者じゃなかったみたいだけど」
「……ヒロインが転生者じゃない、って思った理由は?」
「絶対に転生者じゃない、って言い切れる訳じゃないんだけど……少なくとも予言を知ってはいないと思うな。
もし知ってるなら、こんな中途半端な事はしないと思うから」
本来ならヒロインが進む事ができる未来は、四人の攻略対象とそれぞれ恋に落ちるか、その全員とハーレムになるか、誰とも付き合わずに終わるかのみ。
だが現在、ヴィオレッタは四人の攻略対象の内、第二王子、騎士団長息子、宰相子息とは恋仲になっているが、最後の一人である魔道士団長息子とはあまり親しくない……とマルグリット様は言っていた。
「もしヴィオレッタが予言を知ってるなら、一番好みの対象一人か、ハーレム狙いで四人全員とそういう仲になるよう動くと思うの。だって、ハーレムルートは四人限定で、二股や三股の未来は無いんだから。
でも、ヴィオレッタはブルーノと恋仲にならず放置してる。それがおかしいなぁって」
「……そのブルーノって人が、やたらガード固いとか?」
「もしそうなら、攻略対象じゃない人と仲良くしないで残り一人に全力を注んじゃないかなって思って」
確かに。マルグリット様は、ヴィオレッタは攻略対象の三人以外にも、レッテやロンという男子生徒と親密になっている、と言っていた。
リゼが取り出した予言書を受け取り、パラパラとページをめくってみるが、その二人の名前は何処にも記載されていない。
つまり、その二人は完全に予言には関係のない人物だ。現在のヴィオレッタとは色んな意味で仲良くしているようだが、本来ならば彼らは決して恋仲になれない存在のはず。
ハーレムを目指す為にブルーノを落とそうとする訳でも、本命である一人と逢瀬を重ねるでもなく。そのような男子生徒達と火遊びをしているとなると、確かにヴィオレッタが予言を知ってる転生者だとは言い難い。
「……あっ、勿論これはただの憶測だよ? 予言は知ってるけどそんなの気にしないで自由に動いてる可能性もあるし、転生者ではあるけど予言の内容を知らないかもしれないから」
「それは分かってるよ。でも、私もリゼの考えに賛成。ヒロインが予言を知ってる転生者だったら説明つかない所あるし」
正しく言えば、転生者がヒロイン“だけ”だったら辻褄が合わないことがある、だ。
例えば、本来は男爵令嬢であるはずのヒロインが、公爵家の養女になっていたりとか。
マルグリット様の侍女……エマさんが言っていたことを思い出す。ヴィオレッタがまだ幼い頃、ドゥンケル公爵家へ彼女を養女にしてはどうか、と複数の有力家から打診があった、と。
話を聞くに、当時の彼女は五歳ぐらいと本当に幼かったらしい。そんな子供が、国内の貴族間の関係や派閥を把握しながら、上位貴族に自らを売り込み公爵家の養女にしてもらうよう口添えをする……なんて事は出来ないだろう。大人でも難しいんじゃないだろうか。
いや、予言を知り前世の知識を持つ転生者なら可能かもしれないけれど、もしそうならそれこそ公爵家の養子になる必要がない。
だって、何もしなければ学園内で、第二王子を始めとした攻略対象である男達と恋仲になる事ができるのだから。
つまり、『ヒロインが公爵家の養子になっている』という予言との差異は、ヴィオレッタが起こしたものではない。
つまり、そのイレギュラーが発生した原因は他にいる。……もっと突き詰めて言えば、ヒロイン以外に転生者がいる可能性が高い、という事になる。
「うん。だから転生者が誰で、どんなイレギュラーが発生しているのかを知る為にも、予言と現在の差異を挙げていこうと思って。
マルグリット様を冤罪から守る為にも、現状の把握は大事だと思うから」
リゼの言葉に頷き、私達はマルグリット様や“影”から聞いた話と予言書の内容を見比べ、違いを紙に書き出していく。
とりあえず、今の所分かる差異点は以外の通りだ。
その一。本来は貴族らしい性格のマルグリット様が、気弱な性格になっている。
その二。幼い頃、テオバルド殿下がマルグリット様を冷遇し始めた。
その三。マルグリット様が幼い頃、彼女が悪役令嬢という噂が流れた。
その四。男爵令嬢であるはずのヒロインが、公爵家の養女になっている。
「……これぐらい、かな。思ったより少ないね」
「うん。……ねぇリゼ、多分これって、三が原因で一と二が発生してる気がするんだけど」
人間の性格というものは、必ずしも生まれ持った物ではない。幼い頃の経験や環境によって培われる事もある。
私だって、もしこの火傷がなければ、もう少し素直で可愛らしい性格になっていただろう。……いや、そもそも火事がなければ記憶を失う事もなく、本来の家族と過ごしていたのだろうが。
まぁ、ともかく。人間という生き物は内的要因と同じぐらい、外的要因にも影響を受ける。
マルグリット様も本来なら予言通り、気位高く育つはずだったが、幼い頃の噂と婚約者である第二王子からの冷遇により、今のような気弱で自信の無い性格になったのだろう。
……そう考えると、第二王子がマルグリット様を冷遇するようになった理由も、その噂が原因なのではないか、と思う。
マルグリット様の噂が流れ始めたのも、テオバルド殿下の冷遇が始まったのも、どちらも彼女が幼い頃。
時系列が分からないので何とも言えないが、マルグリット様の噂を幼い殿下が鵜呑みにしてしまい、彼女の事を避けるようになったとすれば、辻褄が合う。
私がそれらの考えを口にすると、リゼは頷いた。
「そう、だね。ひとつのイレギュラーが連鎖的に次のイレギュラーを起こすのは、よくある事だし。それに……悪役令嬢って言葉は、転生者がよく使う言い回しだから」
「……じゃあ、十数年前にマルグリット様の噂を流した人が転生者、ってこと?」
「まだ確定って訳じゃないけど、可能性は高いと思うよ。……“影”が怪しい貴族家を調べてるって言ってたし、私達も便乗させてもらおっか」
そう言うと、リゼは己の背中へと手を伸ばした。
マントを羽織っているからよく分からないけど……ほら、背中が痒い時、下から手を伸ばして掻くような、あんな感じの動きだ。
プチ、という小さい音。
戻されたリゼの手には、数枚の黒い羽根が握られていた。それらに魔力を込めると、ぽふん、と可愛らしい音をたてて、羽根は姿を変える。
鳥だ。手乗り程の大きさをしたカラス達。リゼの魔力を編んで作られた、彼女の使い魔。
リゼが椅子から立ち上がり窓を開けると、鳥達は翼を広げて飛び去っていく。
「あの子達に“影”の監視をお願いしたの。ちょっとズルだけど、調査結果を私達も見せてもらおっか」
そう言ってリゼは微笑むが、正直私は、リゼの行動が色々と衝撃的すぎて、呆気にとられていた。
………もしかして。リゼもフロワさんみたいに、魔族の血が混ざってる存在なのだろうか。
だってさっきの羽根の出し方、どう見ても背中に生えた翼から取ったようにしか見えなかったんだけど。プチって音してたし。
そんな、明後日の方向に行きそうになる思考を何とか引き戻す。リゼの正体は、この任務が終わった後にでも聞こう。
「マルグリット様の噂はリゼのカラス達に任せるとして……私達はどうする? カラスの報告待ち?」
「うーん……できればカラス達が動いてる間に、もうひとつの差異点について調べておきたいかな」
窓辺から戻ってきたリゼは、テーブルの上、先程私達が差異点を書き出した文字をトントンと指し示す。
『その四。男爵令嬢であるはずのヒロインが、公爵家の養女になっている』
……確かに、これも気になる所だ。
「そうだね。公爵家に養女を打診した有力家について、詳しく調べた方がいいかも」
でも、現在起こった事ならともかく、当時の事について詳しく調べるのは難しいんじゃ?
「そこは地道に捜査するしかないね。とりあえず、まずはエマさんからもう少し詳しく話を聞いてみよっか」
そう言って、リゼは再び背中から取り出した羽根で使い魔を形成すると、エマさん宛の文をさらさらと書き綴るのだった。




