五十四話 だんらんと次なる種
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光希は3人に飲み物を入れ、家にあったお菓子をテーブルの中央へと置いた。
その後ハエルにも声をかけるのだった。
「ハエルはどうする?何がいい?」
「いえ私は大丈夫です。それより光希さん、こちらをどうぞ。」
ハエルはそう言って光希に飲み物を渡す。
「なんでこっちの欲しいの分かったの?」
「契約天使ですので。」
「いやいやいや、心の中も知られてるみたいで怖いよ。」
「主の心を読むのは天使としての務めです。」
「そんなの嫌なんだけど!」
そんな2人のやり取りを見ていた3人の少女たちは光希とハエルについて2人を見ながら話すのだった。
「仲良いよね2人って。」
「そうよねぇ〜。…なんだかちょっと姉として悔しいから、私も参加しようかしら。」
「…何に対抗してるの。」
「ふふっ、本当に光希くんのことが好きだね。朱美ちゃんは。」
「姉として小さい頃からずっと見てきたんだもの。可愛く無いわけがないわ。」
「恥ずかしげもなくよくそんなこと言えるわね…。」
「沙菜恵ちゃんも1人っ子?私は1人っ子だから、そういうこと言える朱美ちゃんがちょっと羨ましいなぁ。」
「私も兄弟はいない。だからまぁ弟や妹のいる人には憧れがないわけでもないけど。」
「じゃあ一緒だね!なんか嬉しい!」
「…そう。」
「沙菜恵ちゃん照れてる?可愛い。」
「ほんと?あっ本当だ。ちょっと顔赤いよ。かわいい〜。」
「はるも朱美もうるさい。」
そう言って服の袖で顔を隠そうとする沙菜恵を見てまあ2人して「かわいい」といいより沙菜恵の顔を赤くさせるのだった。
「…俺たちやっぱ出かけたほうがいいのかも。」
「壁の花にでもなっておけばよろしいのでは?」
「やだよ、居心地悪いし。」
暗闇の中1人の男性が歩いている。
そこはビルの地下のようでコンクリートの壁にドアだけが並んでいる簡素な作りだ。
そこで急に立ち止まると誰もいないところに向かって男は話しかけた。
「見つけたか?」
『あぁ、前をもっと上へと高める力を持ったものを見つけた。それを手に入れればお前の思うがままになる。』
「ふふ、そうか。ならばそれを手に入れるだけだ。」
男はその後何もなかったかのようにその場所を立ち去っていった。
『奴らの相手としてどこまでやれるか。見させてもらうぞ「傲慢」。』
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