第五十三話 家へのお客さん
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「ちょっと待ってくれ!アスモデウス以外にって一体どういうこと…。」
光希がハエルに聞き返した時、ガチャっとリビングの扉が開き中へと人が入ってきた。
「あら?どうしたの?何か声が聞こえたんだけど。」
「朱美姉。ううん、なんでもないよ。ハエルと少し話してただけだから。」
「むっ、それはそれでちょっとジェラシーがあるけど。まぁ、いいわ。それよりお客さんを呼ばないと。」
「お客さん?」
光希様子を置いて、朱美はリビングの扉の向こう側にいる人物を中に入るようにと促した。
「お邪魔します。急にごめんね、光希くん。」
「おっ、お邪魔します…。」
入ってきたのは桜崎 はると夜久 沙菜恵だった。
「さぁさぁ、遠慮しないで。今親もいないから私たちだけだし。」
「ありがとう、朱美ちゃん。沙菜恵さんもそんなに硬くならないで、ね?」
「いや、いきなり連れてこられて緊張するなというのが無理あるし。それにそっちも言い方固いし。」
「じゃあ、これからは沙菜恵ちゃんって呼ばせてもらうね。」
「あっ、じゃあ私も!沙菜恵ちゃん、よろしくね!」
「うん。こっちも固いの苦手だから呼び捨てにさせてもらうよ。よろしく、朱美、はる。」
「うん!よろしくね!」
3人が仲良く話している様子を見て光希はいつの間にそんなに仲良くなったのかと思いながら、3人へと声をかけた。
「あの、自分は良かったら外に行こうか?女の子同士の方がいいってこともあるかもだし。」
「えっ?べつにいいわよ。そこにいても問題ないんだし。」
「うん、私も全然いてもらっても構わないよ。もちろん、光希くんが嫌じゃなければだけど。」
「私はどっちでもいいし。合わせるよ。まぁもちろん君が好きに選択してくれていいから。居づらいところにいても辛いだけだし。」
3人の言葉に光希は戸惑いながら、3人のことについて聞く良い機会だと思い残ることにした。
すると、沙菜恵が手を挙げた。
「ごめん、ずっと気になってたんだけど。あそこにいる子は一体なんなの?なんか、普通にこの家にいたからちょっと驚いたんだけど。」
そう言って指を刺したのはハエルだった。
ハエルはそういえば、自己紹介をきちんとしていませんでしたね。と呟くと沙菜恵の前へといき自己紹介をした。
「改めまして、私の名前はハエル。光希様の契約天使です。」
「……はっ?」
その後、ハエルが天使であることを沙菜恵が理解するまで、少し時間がかかった。
そして、その日光希はもう一つの気配についてをハエルから聞きそびれるのだった。
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