第四十三話 大罪の種の使い方
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「お迎えにあがりましたよ。悪魔らしく地獄へとね。…まぁ、お相手をするのは私ではありませんが。」
「なによ、あいつ。」
「こんな時に悪魔が来るなんて、はるちゃんがいないのに。(私1人じゃ守ることすら難しいかも。)」
(まずいな、こんな状況じゃ俺は変身できない。まだ自分の正体をバラすわけにはいかない。)
マモンの登場により混乱する沙菜恵を守るように前に出る朱美。そして1人では2人を守ることは難しいとマモンの強さを肌で感じて理解していた。
「それでは私はこの辺りで失礼させて頂きます。今回はあなた達をここに連れてくるまでが私の役目ですので。」
「なっ、なんですって。っ!!」
マモンの言葉に朱美が問いただそうとすると再び地面が揺れ始めた。
だが今回の揺れは地震のような揺れ方ではなく何か大きなものの足音のような響きだった。
何かが移動する度に瓦礫が崩れ落ちる音がする。その音がだんだんとこちらに近づいてきていた。
そしてその姿を表した。
「ぐがぁぁぁぁぁあぁああぁぁ!!」
それは大きな鳥のようであった。
だがその鳥のようなものは人のような動きをしていた。
その鳥は地味な色合いをしていて、メガネのようなものをかけている不思議な生物だった。
「今回のあなた達のお相手はこちらの彼女にしていただきます。少々問題もありますが、まぁ実験として役立って頂きましょう。」
「彼女って。まさか、人…なの。」
「えぇその通りです。人を材料にして生み出した悪魔です。予定よりかは弱いものになってしまいましたが、実験としては成功ですね。やはりいじめを受けるような意志の弱い人間ではこの程度が限界のようですね。」
「なんてことをっ…。」
検証結果を淡々と述べるマモンに、朱美は怒りをむけていた。人をモノのように扱うマモンに対して、強い怒りをむけて。
「あなた達だけは本当に許せないわね。」
小説を読んで頂きありがとうございました。
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