第四十二話 3人目のヒロイン
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ショッピングモールのある女性服屋にて
「光希、これどう思う?」
そこには試着室にて服を着替えた朱美の姿があった。
少しボーイッシュなその格好は元気な朱美にはとても似合っていて普段と違う姿に少し新鮮沙を覚えながら光希は質問に答えた。
「うん、似合ってるよ。いつもとまた違った雰囲気でいいと思う。なんかいつもよりかっこいいイメージ。」
「そうでしょう。ここの服ボーイッシュ系のが多くてちょっと前から興味あったのよね。光希の反応もいいし一着買ってみようかな?」
「いや、俺の反応で決められても…。」
朱美が服を見て楽しそうにしているのを見ながら光希はふと店内を見回してみた。
黒で統一された空間でスタイリッシュな空間となっている。そんな店内では朱美姉の言う通り少しボーイッシュ系な服が主に扱われており落ち着いた感じの服が多い。
そんな店内を男子目線から珍しげに見回しているとふと見知った人物を見かけた。
「あっ。」
「…ん、君は。」
そこには黄之瀬 の少女から光希を庇ってくれた少女だった。
「光希どうしたの?知り合いの人?」
「朱美姉。この人はこの前困ってたところを助けてくれた人なんだ。」
「いや、別に…そんなんじゃないし。ただみていられなかったから口を挟んだだけと言うか…。」
光希が助けてくれた人だと紹介すると褒められ慣れてないのか、口ごもりながら否定して照れ隠しをする少女。
光希はこの少女のことをアニメで知っているがここでは2度目の再会でまだ名前も知らない中であるため必死で何も知らない風を装っていた。
そんな少女の様子を見ていた朱美は少女の前に出ると頭を下げた。
「弟が助けていただいたようでありがとうございます。」
「別にいいって。そんなの。」
「いえ、弟がお世話になったからには何かお返しをしないと。そうだ!この後よかったらお昼ご一緒しませんか?もちろん私が奢ります!姉として弟の恩人に何もしないわけにはいけませんから。」
「だから本当にいいんだって…。」
朱美姉の勢いに押されている少女に光希は言葉をかける。
「押し付けるような感じになってしまい本当にすみません。けど朱美姉は一度決めたらなかなか曲げないのでもしお急ぎだったりじゃなければ一緒にお昼を食べませんか?自分もあの時のお礼はさせて頂きたいので。」
「いや、だから…。」
「ぜひお礼をさせてください!」
「僕からもお願いします。」
「はぁ、分かったよ。ご飯奢ってもらうからもうやめてくれ。」
朱美と光希の押しに負けて少女はお昼を一緒にすることにしたのだった。
「あっすみませんまだ自己紹介をしていませんでした。私は新木朱美。弟は新木光希です。」
「新木光希です。あの時は本当にありがとうございました。」
「はぁ、だからもうお礼はいいって。私は沙菜恵。『夜久 沙菜恵』。」
「沙菜恵さん、ですね。改めてよろしくお願いします。」
「えぇ、よろしく。」
こうして光希は朱美と共にアニメでは大罪の種によって運命を変えられ魔法少女となっていた3人目のヒロイン『夜久 沙菜恵』と食事をすることになった。
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