第三十八話 ルシフェルの計画
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アスモデウスとの対決が終わってから存在を感じ取れなくなったためルシフェルとマモンは倒されたと考えて今後の活動のことを考えていた。
「ふむ、あの天使達と戦わせに行ったアスモの存在が感じ取れなくなりました。おそらくは倒されたと思われます。」
「その様だな。」
アスモデウスの存在は光希やハエルの力によって弱くなったアスモデウスの存在が分かりづらくしており、ルシフェルとマモンたちには感じ取れなくなっていた。
それによりアスモデウスは倒されたと判断したのだった。
「ルシフェル、どうなさるのかな?」
「どう、とは?」
「あなたの指示通りにした結果アスモデウスを失う結果となった。これはあなたの計画が失敗したのでは?そしてこれからどうなさるのか?という意味を込めたつもりだったのですが……。もしや、こうなることを想定していたのですか?」
マモンがルシフェルに対して問い詰めようとしたにも関わらず、ルシフェルは表情を一切変えずこうなることをわかっていた様な顔をしていた。そのことに気づいたマモンはアスモデウスを使い捨てにしたのかと思い眉をひそめた。
そんなマモンの様子に対してルシフェルはフッと笑いながらマモンに問いかけた。
「何かおかしいか?」
「…いいえ、己のためならなんでもするのが悪魔の本質。当たり前のことです。」
「その通りだ。それに、アスモデウスは最後にいい仕事をしてくれたからな。いい置き土産だ。」
「それはアスモに頼み各地へと行かせたことに関係が?」
「そうだ。例え1体ぐらい倒されてもどうとでもなる。こちらは2体増えるのだからな。」
「傲慢と暴食を急速に覚醒させるので?」
「ふふ、もうすぐだ。もうすぐに覚醒し我が糧となる!私が吸収した時こそ!あの忌々しい天使達と奴を殺すことができる!ふふふ、ふははははは!!」
大罪の種を急速に成長させるためにルシフェルはアスモデウスに各地へと行かせていた。そんなルシフェルの様子を見ながらマモンはアスモデウスを失ったことに対して今まで経験したことのない喪失感を抱いていた。
「アスモよ。お主は悪魔にしては純粋ないい子であった。すまないな。だが悪魔ならこうなることも考えて行動しなければ生きてはいけないのだよ。次があるのならば賢く生きなさい。」
ルシフェルを見ながらその場を去っていくマモンは小さな声でアスモデウスへの言葉を呟くのだった。マモンは悪魔らしく己以外の誰が犠牲になろうと自分さえ良ければああという考えを当たり前だと思い、アスモデウスをルシフェルの思惑通りに利用したのも自分のは関係ないという悪魔として当たり前な考えからの行動だった。だがそのことに対しての他の方法はなかったのかという考えが実行するまでに頭によぎることが多かった。それは悪魔にとっては存在しないはずの感情からくるものであると気づくのかはまだわからないのであった。
そして、大罪の種がルシフェルの計画により成長を早めることになったことがきっかけとなって、少しずつその影響が光希達にも出てくるのだった。
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