第三十六話 一応の終結
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なぜ小さくなったアスモデウスが光希の部屋にいるのか。
それは、アスモデウスがリエルによって倒された時まで遡る。
「1人で無理でも2人なら可能性を生み出せる。私達を舐めていてくれてありがとう。そしてさようなら。」
「クソがぁぁぁぁぁああ!!」
リエルの生み出した刃がアスモデウスに突き刺さり、ジエルのエネルギー砲を受けていた時。光希はようやく自由に動ける様になりアスモデウスの元へと向かっていた。
(届けぇぇぇぇええ!!)
光希の伸ばす右手にエネルギーが収束しアスモデウスを掴もうとする。
だがジエルのエネルギー砲を受け止めているアスモデウスに限界が訪れあと少しで光希がしっかりと掴めそうな時に爆発するのだった。
至近距離で爆発を受けた光希は吹っ飛ぶも身体を守る様にエネルギーを纏ったために大怪我はなかった。
なんとか無事だった光希は吹っ飛んだ際に打ち付けた痛みを堪えながら、伸ばしていた右手を見て安堵した。
そこには親指ほどの小さな姿になったアスモデウスが気絶して寝ていたのだった。
あの時光希が掴んだのはアスモデウスを構成するエネルギーの一部であった。悪魔は自分を構成するエネルギーがわずかでも残っていれば生き残ることができるため、光希の掴んだ僅かなエネルギーが残ったおかげでアスモデウスは生きながらえたのだった。
「光希さん、その悪魔をどうするのですか?まさかそのまま逃したりはしませんよね。」
吹っ飛んだ光希のそばにやってきたのは天使のハエルで、なぜ悪魔を助けたのかと光希に聞くのだった。
「まさか、そんなことしたらまた面倒なことをされるから逃さない。このまま弱ってるうちに契約をしようと思ってるんだ。もう悪さをしない様にね。」
「なるほど、ならば使い魔にするというわけですね。それはいい案だと思います。今までの罰にもなるでしょうし、いろいろと利用できますからね。」
「ハエル、天使のなのに悪魔みたいなことをいうな。悪魔は天使とはまた違ったエネルギーを使っているからそのエネルギーを自分でも使えるようになれば、今後ルシフェルの対策もできると思ったんだよね。」
「確かに私もそう思います。敵のエネルギーの仕組みを知ることで強みや弱みなどを理解しこれからのことを踏まえて作戦を練られますしね。」
「これから俺はこのまま姿を消すからジエルとリエルの2人は頼む。」
「分かりました。2人の監視はお任せください。何か動きがありましたらお伝えいたします。」
「ありがとう。じゃあまた後で。」
そういうと光希はいまだ爆発により視界が悪くなっている戦場から去っていった。
アスモデウスとの戦いを繰り広げた戦場から離れた場所にて光希はハエルから教えてもらった悪魔に誓約させる方法を試していた。
「えーっと確か、『魔のものよ、悪を敷くものよ。その力に天の力を持って誓約を立てん。一つ、許可なき対象へ害を与えることを禁ずる。二つ、虚偽を図ることを禁ずる。三つ、我が命は絶対とする。四つ、我が許したことは三つ目の誓約から対象外とする。五つ、生命を奪うことは絶対の禁忌とする。この誓約をもって魔のものアスモデウスを我、新木光希の所有物とする。』」
光希はハエルと考えた誓約をアスモデウスと結んだ。
これによってアスモデウスは許可なく破壊や殺生をできなくなったのであった。
「うっ、…っあたしどうして、あの時やられたの。」
「いや、お前は生きているアスモデウス。」
「えっ、っ!!お前は!!ってか、なんでそんなでかくなってやがる!天使はそんな力も使えるのか!」
「いや、お前が小さくなっただけだ。」
「はぁ、何を言って…ってなんじゃこりゃぁぁああ!!」
その後、落ち着いた後自分が以前の様に自由に過ごせないと分かったアスモデウスは文句を垂れ流したがしばらくすると少しずつではあるが光希の許可する範囲で仕方がないと命令をせずともいうことを聞く様になっていた。
だが、未だに文句は挨拶がわりぐらいに出るので、
「ちょっと私があんたの使い魔とかふざけんじゃないわよ!さっさと解放しなさいよ!」
「光希さん、少々この使い魔に礼儀を教えてあげようと思うのですがしばらくお借りしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ?天使のいうことなんか聞いてやるわけないでしょ?」
「ほぉ、そういう態度をとるのですか。」
「勘弁してくれ。」
これが光希の新たな日常となるのであった。
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