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第二話 出会い

続きを読んで頂きありがとうございます!


男は『新木光希(あらきみつき)』アニメ『メモリア・プリンシパリティ』で魔法少女に変身していた少女である『新木朱美(あらきあけみ)』の弟に転生していた。


「ほら、光希(みつき)。早く行かないと本当に遅刻になっちゃうんだから、起きなよ。お姉ちゃんは今日日直だし、もう行くからね。」


「う、うん。わかった。もう、起きるから大丈夫。」


そういうと、朱美(あけみ)は起き始めた光希(みつき)を見て大丈夫と判断したのか、ドタドタと光希(みつき)の部屋から一階まで降り急いで「行ってきまーす!」と元気に出て行った。

それを見届けた転生して光希(みつき)になっていた男はとりあえず着替えることにし近くにあった制服へと着替えた。着替えは体が覚えていたのか問題なくできた。その後、一階へと降り、アニメで数度だけ見たことのある朱美(あけみ)の母親の用意してくれた朝食をおずおずと食べていた。


(はぁまじかよ。なんでよりによって弟の光希(みつき)になってるんだ?後、自分が知らないはずの結構細かいところまで夢の中で反映されててここは本当に夢なのか怪しいな。まさか、本当にあの魔法少女の世界に来たわけではないよな?)


今の現状に混乱して未だに理解ができないでいる光希(みつき)。朝食を食べ終わると自分の母親でもある朱美(あけみ)の母親に急かされ学校へと行くこととなったのだが…。


(いや、俺学校への道分かんないんだけど…。)


先程の着替えのようになんとかなるかと思ったがうまくいかず何も分からないままとりあえず人が多そうだからこっちだろうと感覚だけで歩いていると、ふと目についた少女に目が釘付けになった。


(あっ!あの子は、主人公の『桜崎(さくらざき)はる』じゃないか!しかもあの感じは見覚えがある!アニメで見た初めて変身する時と同じ!ってことはここってもしかして初めて精霊と出会う場所か!)


主人公が初めて契約する精霊と出会うのは入学してすこし後ぐらいだったはず、さっき朝食を食べてる時に見たカレンダーでは今は入学して少し後ぐらいだったので時期的にはあり得ると光希(みつき)は判断した。そして、そのまま彼女の後をつけることにした。


(やばいな、もし本当にあの精霊と出会うとしたら彼女の運命は決まってしまう…。)


魔法少女となる少女たちが変身するために契約する精霊は『ルーシー』と呼ばれアニメでは可愛がられていたが、実はそのルーシーが全ての諸悪の根源だったのだ。マスコット的な見た目のルーシーとは仮の姿で本体は別にあり契約した魔法少女たちから必殺技を使うたびに力を奪い、蓄えていたのだ。彼女たちの思い出と存在を奪う原因となっていたのが精霊のルーシーなのだ。その他にも、それぞれの彼女たちが変身するきっかけとなる原因にも関係していたりするのだがそんなことが本当に起こるなら止めたいと思い光希(みつき)はそうならないでくれと願いながら彼女の後を追いかけるのだった。


(このまま出会うとなるとあのモヤモヤとした終わり方になる。しかし彼女たちが戦わないと敵が出てきた時誰も戦えないから初めから選択肢がなくてえげつないなと思った印象があるなぁ。どうするか。あのまま彼女をルーシーと合わせると世界は守られるが彼女たちには幸せは訪れない。けど合わせないと世界が敵の手に落ちる。くそっ、どっちも嫌なんだよな。もしこれが夢なら第3の選択肢とか出てこないのかよ。)


そう考えていると、ふと視界の端に何か光るものがスゥッと通るのが見えた。


(なんだ?今の?何か光る球体のようなものが通ったような?)


そして、それが何か確認しようと振り返った時に急に目の前が真っ白になった。


「なっ、なんだ!」


光希(みつき)は謎の発光に飲み込まれ光が収まった後目を開いてみると、いつのまにか白い空間で自分の体が浮いていた。


「なんだっ、これは!」


突然のことに混乱していると、


「聞こえていますか?転生せし迷い子よ。あなたに頼みがありこのようにして声をかけています。聞こえますか?」


と声がかけられ「え?」と驚いていると目の前に光に飲み込まれる前にまたと思われる光る球体が浮いていた。


「あなたに頼みがあるのです。どうか、この世界を、あの子たちを救うのに力を貸し、共にあの悪魔を倒す手伝いをしてほしいのです。」


そのように話す光る球体に光希(みつき)は衝撃を受けていた。


(これって終盤に魔法少女の敵である悪魔たちに対抗するために力を貸してくれる天使じゃないか!てことはこの話に乗れば彼女たち魔法少女をあのバッドエンドから救うことができるのではないか?それなら俺の願いは決まってる!)


「あぁ、彼女たちを救えるなら力を貸すよ。天使様。」


読んで頂きありがとうございました。

また次話もよろしくお願いいたします。

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