第二十一話 成長
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光希が強化トレーニングを始めてから1ヶ月が経った。あれから悪魔達の襲撃はなく穏やかな日々を過ごしていた。そんななか、日々周りから怪しまれない程度に日常を過ごしながらトレーニングを続け、光希は天使の力をある程度には使えるようになってきていた。
今日も強化トレーニングとしてジャングルのような密林の中、光希は変身してひらけた場所の中央に立っていた。しばらくすると突然周りから光希を囲むように光の球が飛んできて襲いかかってきた。襲いかかってきた光の球に対して、光希は腕に銀色の光を纏わせ光の球を全て弾き対処した。
「ふぅ、だいぶコントロールもできるようになってきたな。」
「いえ、まだまだですね。腕へのエネルギーの収束がまだ少し遅いです。あなたのスペックをフル活用した場合まだ早くできるはずです。」
「いや、そんなこと言われても。てか、いつ俺の力を計測したの?なんでそんなことわかるのかが知りたいんだけど。」
「私の目測です。」
「いや、目測かよ!」
「私の目は天使の目です。見ただけで人間の身体能力程度なら、ある程度把握できます。ですので、目測でもある程度の測定は可能です。」
「お、おう。なんか、すまんかった。」
「ええ、反省してください。私のいうことに間違いはありませんので。」
光希と光希によってハエルと名付けられた光る球体の天使はこの1ヶ月の間日々を共にし強化トレーニングを行なった。
トレーニングのない間、ハエルは姿を消して光希の側で過ごしていたので今では軽口を叩くほどには打ち解けていた。光希とハエルは現在光希のエネルギーのコントロールをよりスムーズに行う為のトレーニングをしていた。
「でもなぁ、スムーズにっていわれてもコツとかないのか?なんとなくでやるしかないからうまく動かせないんだよ。」
「そうですね。そこについては、次の課題と致しましょう。今日は、そろそろ帰らないとご家族に怪しまれる可能性があります。」
「もうそんな時間か。了解、じゃあ帰るか。」
そういって光希が変身を解除すると、ハエルは光希をこの場所に来る際に転移したいつもの公園へと転移させた。
公園から光希は姿を消したハエルと共に自宅へと帰宅した。
「ただいま〜。」
「あ、おかえり光希。もうすぐご飯だから早く手を洗ってきなさい。そのあとお皿並べるの手伝って。」
「了解、朱美姉。じゃあ手洗ってくるからそのあとリビングに行くよ。」
帰ってきてそうそう光希は、朱美に声をかけられ手伝いをお願いされる。こんな日常が続くように光希は明日もトレーニングを続け成長していくように頑張っていくのだが、そんな光希達にまたも悪魔達が襲いかかろうとしていた。
暗い闇に包まれた空間でアスモデウスがまた人間の世界に渡ろうと準備をしていた。
彼女の様子は以前と変わっていた。大人びた感じの落ち着いた服装になり髪も腰まで伸びて、まるで人間が年を重ねたように姿が成長していた。
「待ってなさい、次こそは確実に殺してやるんだから。」
光希達がトレーニングをして成長していた間に、また悪魔達も日々エネルギーを蓄え成長していた。
「強くなった私に敗北して、私達の糧になればいいのよ。あの天使の犬共。」
そういった彼女の体からは黒いオーラがモヤのように纏わりついてた。そのオーラからはまるで人の負の感情を凝縮したような嫌な感じが溢れ出ていた。
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