第十三話 戦闘後
小説を読んで頂きありがとうございます。
光希side
光希は戦闘後なんとかすぐにあの場を離れ、無事に人気のないところで変身を解除していた。
(ふぅ、今回は本当に危なかった。マモンの登場に2人との会話、どっちも生きた心地がしなかった。まさかあそこまで同じ幹部でも力の差があったとは、ルシフェルがマモンとアスモデウスに対して力で強く出なかったのって2人ともが強いからだと思ってたからだけど本当はマモンが主だったんだな。アスモデウスは何も考えずに突っ込んでくるタイプだったし、きっとあのマモンがアスモデウスに色々吹き込んでアスモデウスを好きに使っていたのか。これは見ていただけじゃ分からなかったことだしどうしようもないな。今後のことも考え直さないとこのままでは悪魔に負けてしまう。そんなことにはさせない。)
そう思い光希は自分の正体がバレないようにと急いで学校近くへと向かっていったのであった。
魔法少女side
戦闘後、ジエルとリエルは周りから見られないところへと物影を伝ってなんとか移動し変身をといた。
その後、疲れもあったためその場で座り込み少し休憩をすることにした。
「はぁ〜、今回私達何にもできなかったよね。あっさり倒されて気絶してたんだから。」
「うん。初めて戦ったから仕方がないとも思うけど。そうだね、私達変身してすごい力を手に入れたのに何にもできてなかったね。」
そう言って俯いている桜崎はるに朱美はずっと気になっていた騎士様について聞くことにした。
「そういえばさぁ、はるちゃんよく騎士様って言ってたけど、はるちゃんにとって騎士様って何者なの?私は今回助けてくれた恩人ってところだけど。」
「えっと、それは…。」
そう言ってはるは自分が悪魔に契約を持ちかけられた時に助けられた話をした。その後、朱美にその時なんで悪魔の声に耳を貸してしまったのかも打ち明けた。
「私の両親、今は少しマシになってきたんだけどちょっと前まではお互い怒鳴り合って喧嘩するほど仲が悪かったの。
初めのきっかけはとても小さなことで発端はお父さんが会社のお付き合いで行ったお店から帰ってきたときに女の人の口紅がスーツについていたこと。前まではそういうことがあったらお父さんにちょっとお小言を言うだけだったのに、それを見たお母さんが人が変わったかのように怒り始めたのがきっかけ。それからお父さんもお母さんが仕事場で他の男の人と仲良くしてるとかで喧嘩するようになって、一時期は顔を合わせるだけで怒鳴り合うほどだった。
そんな時に悪魔に契約を持ちかけられたの『どんな願いも叶える』ってね。その時に1番に思ったのが元の仲の良かった家族に戻りたいだった。それで契約しそうだったところに、あの騎士様が現れて私はなんとか危ないところを無事助けてもらい今もこうやって元気でいられるの。それにあの時からお母さん達も喧嘩をすることが減っていって今ではまだぎこちないけどみんなでご飯を食べれるようにまではなったんだ。だから私はあの騎士様にまたあったらお礼が言いたいと思ってるんだけど、いつもいえないんだよね。」
そう言ってはるは、騎士様のところだけ少し残念そうにしながらも笑顔で朱美に打ち明けた。
はるの告白を聞き朱美ははるに対して自分もこのままでは対等ではないと思い自分の思いを吐露し始めた。
「はるちゃんばっかりに喋らせるのもなんだしさ、私の話もちょっと聞いてくれる?」
<幕間>
???side
光希達の戦いによる騒ぎも落ち着き、夜の静かなグラウンドに光る球体がふわふわと淡く輝きながら何かを観測しているかのように漂っていた。
「記録の採取はきちんとできていますか。」
その漂っていた光る球体に話しかけるものがいた。それは、光希達も出会った不思議な雰囲気を纏ったクリーム色の鳩であった。
「はい、悪魔達は私たちの予定通りかなりの力を失っているようです。現在の計測した数値だと、末端の天使でも数体で相対して相打ち、数十体で何体かが残った状態でこちらの勝利となると思われます。我々に敗北はありません。ですが、今回現れなかったルシフェルは未知数ですのでそちらの方は情報を入手次第計測いたします。」
「えぇ、そうですね。前回も分身体の方はデータに値しないほどの残滓しか残っていませんでしたから。引き続き情報の収集に励みなさい。「了解致しました。」
そういうと、不思議な雰囲気の鳩は何処かへと飛び立っていった。
残された光る球体はその後もしばらく残り作業が終了したのか、突如フッと消えていなくなった。
その後、しばらく光希達の学校ではグラウンドで火の玉が現れるという噂が立ったという。
小説を読んで頂きありがとうございました。
次話もよろしくお願いいたします。




