第十一話 反動
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(えっ?なんで?なんで桜崎はると朱美姉が変身してジエルとリエルになってんの?2人はルーシーを倒したから、変身できなくなったんじゃなかったのか?いったい何が起きてるんだ。)
光希は今起こっていることを理解できずにいた。アスモデウスに追い詰められやられると思った時にどこかでみたことのあるシールドが張られ、その後アニメでよくみていた魔法少女2人が自分の目の前に立っていたのだ。
「どうして2人が。しかもその格好は…。」
「ちっ違うのよ!光希!この格好は好きで着てるんじゃなくて!」
「そっそうですよ!この格好は変身したらこうなってたと言いますか!その、えっと…っ!危ない!」
キィン!
「何無視してくれてんの?そっちからちょっかい出してきたのにそれはないんじゃない!」
「ぐっ!」
「ジエル!こっのおぉ!」
光希の発言に対して弁解をしようとした2人に自分を馬鹿にしていると思える行動にアスモデウスが怒り爪で攻撃してきた。それをなんとかジエルが受け止めてカバー、それを見てリエルがステッキから光のエネルギーを放出しアスモデウスに攻撃するも易々(やすやす)と避けられてしまう。
「あの悪魔、強いよジエル。」
「うん、私たちじゃなんとか耐えるのが精一杯みたい。…光希くん、どこか安全なところに逃げて。ここだと光希くんを巻き込んじゃうかもしれない。」
「えっ?でもそれじゃあ2人はどうするの?さっき耐えるのが精一杯って…。」
「うん、そうよ。だから光希には安全なところに行ってもらわないと、私たちも逃げるに逃げれないじゃない。お願い、逃げて光希。」
「…わかった。絶対また後で会おうね。朱美姉、桜崎先輩。」
そう言って光希はその場から立ち去っていった。
その後ろ姿を見た2人は改めて目の前にいるアスモデウスに対峙し、絶対にこの先には行かせないという気持ちで立ちはだかった。
「私があいつに追いつけないとでも?私があんた達をすぐに倒してあいつに追いつくなんて簡単なんだから。追いついたらあいつを満足するまでいたぶって楽しんでやる。アハハハハッ。」
「…っ!!そんなことさせないわよ!…私の前でよくもそんなこと言えたわね 。あんたはここで倒すわ。」
「…ええ、そんなことさせません。彼にはまだ気になっていることがあるので、そのことを聞くまでは私も倒されるわけにはいきません。」
2人は光希を狙うアスモデウスに対して怒りの感情が溢れ、冷静さを失い初めていた。
魔法少女の2人がそんな状態になっているとき、あの場から逃げたと思われた光希は人目のつかない場所である校舎裏にいた。
(ここなら、誰にも見られることはないだろう。)
そう思い光希はアスモデウスが出てきてから共鳴していた自分の力に従い変身する。
「大いなる神よ、勤勉なる天使の力をお貸しください!『我が誓い、果たさんが為に!』」
ゴウッ!!
光希は白い光の球体に包み込まれ、白い光の球体が消えるとそこには銀色の騎士が立っていた。
「急いで2人を助けに行かないと。」
そう思い光希は天使の力によって強化された脚で高く跳びグラウンドへと向かった。
するとそこにはボロボロの姿になったジエルとリエルの姿があった。
それを見た光希は頭が真っ白になったと思ったら身体が今までよりも早く動きアスモデウスの目の前へと瞬間的に降り立った。
「あれ?やっと来たんだ。楽しみにしてたんだルシフェルと戦ったあんたとやれるのをねっ!」
キィィン!!
アスモデウスの爪と光希の銀色の鎧がぶつかり合い火花が散る。それを何回か繰り返し合いながら光希は倒れている2人から距離をあけていった。ある程度離れたところで光希はルシフェルの時にも放ったパンチをアスモデウスに対して放とうとする。それを感じ取ったアスモデウスは、自身の爪をクロスし光希の銀色に纏った右腕のパンチを受け止めた。
ギィィィィィィン!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉお!!」
「くぅっ!…がぁぁっ!」
ドガァァン!!
光希のパンチをくらいアスモデウスは耐えきれず吹っ飛び体育倉庫の壁を貫通して中にで倒れた。そこで光希は今のうちにアスモデウスを倒してしまおうとトドメを刺しに近づこうとした時
「このままアスモを倒されては困りますなぁ。」
ゾクッ
殺気を感じその場から引くと自分のいた場所が陥没し、目の前にはアスモデウスを抱えた老紳士が立っていた。
(あれは、もう1人の幹部『マモン』!!なんでこんなに早く出てくるんだ!これもシナリオを変えた反動か!ここでこいつがくるのは正直きついぞ!)
幹部とされる悪魔の1人アスモデウスを倒す寸前で、光希の前にはもう1人の幹部とされる悪魔である貪欲の悪魔『マモン』が現れた。
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