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6.引越し

遅くなってしまい申し訳ございません

顔合わせが終わり2日が経った。

今日は引越しをする日だ。今の時間は朝の7時だ、父さんが早い方がいいと言っていたが何故だろう?そんなことを考えながら俺は、自分の部屋の荷物を段ボールに詰め込み、マンションの下に止まっている父さんの車に階段を何回も往復もして運んでいる。


「ーーふぅ、これで最後だ」

俺は最後の段ボールを父さんの車に乗せると一息つく。


「おつかれ楓。暑いだろ、ほら」

車の中で待っている父さんが俺に缶コーヒーを渡してきた。


俺は缶コーヒーを受け取り蓋を開け口に流し込む。

うん、熱い。階段を何回も往復し、汗だくだというのにこのおっさんはホットコーヒーを渡してきやがった。おい何にやついてんだ、わざとだろ!


「そういえば向こうの家ってどこにあるんだ?」

俺はふと思った疑問を父さんに聞く。


「ここから車で6時間の所にある都会だよ」


「へー………は?」


…聞き間違いかな?ここから6時間?その距離なら引越しの業者に頼んだ方がいいだろ!この中年何考えてんだ!


「聞き間違いか?今俺には6時間と聞こえたんだが…」

俺は頭に手を置きながら確認する。


「聞き間違いじゃないないぞ?ここから6時間だ」

父さんは俺を『それがどうした?』とでもいうような目で見てくる。


早い方がいいってそういうことか………腹立ってきた。よし、喧嘩しよう。


「父さん!いいかよく聞け!!」






















「はぁ…やっと着いた………」

俺は車を降り、ひさびさに踏んだ地面を歩き、ため息を吐く。

あれからクソ親父をしこたま叱ったあと俺とクソ親父は車に乗ってマンションを出て、父さんの宣言通り6時間ほど道路を進み四条家の家に着いた。今の時間は15時、ほんとに6時間かかった……。


すると、目の前にある一軒家から一人の女性が出てきた。家の見た目は普通の一軒家だ。ただ、他の一軒家よりやや大きい。


「お帰りなさい楓くん、明人さん、お疲れ様♪」

声がした方に顔を向けると綺麗な銀色の髪をした葵さんが手を振っていた。


「お久しぶりです葵さん。ところで俺の荷物ってどこに置けばいいですか?」


「楓くんの部屋が二階に上がって奥の部屋にあるから、そこに置いていいわよ♪」


「はい、わかりました」


俺はそういうと車にある段ボールを持って二階にある部屋に持っていく。















「よし終わりっと」

家に着いて2時間ほどで荷解きが終わった。


「我ながら荷物の少なさに驚くなぁ…」

俺は部屋を見渡し呟く。と言っても2時間のうち、ほとんどが届いたベッドの組み立てなんだが…。


「やることないしリビングに行くか」


俺は自分の部屋を出て一階に降りリビングに向かう。




リビングに入ると父さんと葵さんがキャリーケースに荷物を詰めていた。


「どこか行くのか?」


「おっ荷解き終わったのか?楓の言う通り僕と葵さんは今から仕事だよ」


「終わったよ。今からか?そういえば顔合わせの時に言ってたな」

俺は顔合わせの時に父さんが言ってた言葉を思い出しながら言う。


「ごめんなさいね〜楓くん、歓迎会できなくて…」


「大丈夫ですよ葵さん、歓迎会なんてしなくていいですし」


「すまんな楓、っとそろそろ飛行機の時間に間に合わなくなるな。すまんな楓、行ってくるよ」


「おう、いってらっしゃい」

と言うと俺は手を振る。


「ごめんね楓くん。楓くん料理できるんでしょう?冷蔵庫の中の食材は好きに使っていいからね。あと、あの子達はもうすぐ帰ってくるから、半年ほどよろしくね♪」

と言うと葵さんに家の鍵を渡され、父さんと急足で出て行った。


「三人はもう少しで帰ってくるのか、そういえば今日は平日だったな」

学校に長らく行ってないせいで曜日感覚がおかしくなってるようだ。


「帰ってくるまで暇だな〜」









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