5.聞き忘れた事
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。
リアルの方が忙しく、今後も2,3日に一回投稿になってしまうかも知れません。
「それじゃあそろそろお開きにしようか」
父さんが立ち上がる。
あれからお互い様々なことを話をした。時計の針は11時を超えている、普通の学生なら寝る時間で、三姉妹もちょっと眠そうだ。
「私と明人さんは会計をしてくるから四人とも待っててね〜」
葵さんがそういうと父さん連れて行ってしまった。
「そういえば兄さんはなんで髪の色が真っ白で長いんですか?」
春希がふと思い出したように俺の髪について聞いてくる。
「そういえば私も気になってたげどお兄ちゃんの目の色も気になるよ?」
「私たちみたいに遺伝なんですか?」
三姉妹が続々と聞いてくる。
遂に俺の容姿について聞いてくるか…
「そうだな……話しておいたほうがいいかな。俺の目は遺伝だよ、あと髪が長いのは切ってないからだね。俺の髪の色は……そうだなーー、人の髪を白くする方法っていろんな方法があるよね?一つは3人のように遺伝で髪の色が変わる方法、一つは髪を染める方法、一つは、…ストレスを抱えて髪が白くなること」
「「「ッ!………」」」
三姉妹が息を呑む。
「「「……」」」
沈黙が続く…
俺はちょっと気まずさを押し込みながら口を開く。
「心配はしなくていいよ、今こうやって三人と仲良く話せている状況があるということは、解決したということだから」
「…兄様」
冬喜が口開いて俺の目を見てくる。
「兄様は最初に私達に関わらずいた、と言ってましたよね?他にも学校に行きたくないと言っていました。ということは【人】が関係してるんですか…?」
切なそうに、悲しそうに冬喜が聞いてくる
「そうだね、俺は元母親やクラスメイト、教師の所為でこうなったんだ」
それを聞いた3人は一瞬言葉を発そうとするが言いたくないのか、気まずそうにしている。
「それじゃあ私達は関わらないほうがいいの…?」
夏樹が我慢出来ずに俺に聞いてくる。
俺は夏樹の言葉を聞くと笑顔を浮かべ3人に話す。
「いや、さっき言っただろ?前言撤回するって、お前らは3人とも俺の大事な妹だよ。存分に甘えていいんだよ」
俺はそういうと夏樹の頭に手を置きその頭を撫でる。
「ふぇ!?」
「「あっ」」
夏樹が顔を真っ赤にする、それを見た冬喜と春希が夏樹を羨ましげに見る。
「「私にもしてください!!」」
冬喜と春希が頭を突き出してくる。
仕方なく二人の頭を撫でることにする。
「あ…」
夏樹から手を離すと悲しげな呟きが聞こえる。
「「ふふふ♪」」
二人の頭を撫でると次第に他には見せられないような表情になっていく…。
俺は悲しげな表情で俺の手を見ている夏樹に声をかける。
「夏樹、悲しそうにしないで、いつでもしてあげるから」
おれの言葉を聞いた夏樹…と他の二人はちょっとだけ顔を赤くして嬉しそうな表情になる。
その様子を影から大人2人がこそこそと4人を見ていた
「ふふ♪見てください明人さん、あの子達すっかり仲良くなって」
「葵さんには楓の境遇を話してたけど、楓も他の3人も仲良くなってくれてよかったよ」
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