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SOR注文

今回はSOR注文の話。

SOR注文の説明、メリット、デメリット、実際にあったSOR注文の事件(?)などの説明をしようと思います。


って事で本編開始。


SOR注文とは?

スマート(Smart)オーダー(Order)ルーティング(Routing)注文の略。

国内取引所やPTS(私設取引所)など複数の市場から最良の価格を提供している市場を自動選択して売買を執行する形式の注文方法の事。


※注意点※

SOR注文の場合、逆指値注文や執行条件付注文(寄成・引成・寄指など)の利用は不可。


SOR注文のメリット・デメリット

【メリット】

1)複数の市場から注文が可能

2)注文価格よりも割安で購入出来る可能性がある


(1)についてはSOR注文を選択すれば自動で行ってくれる事なので購入者側は特別に何かをする必要はない。

(2)についても購入者側はSOR注文を選択するだけなのだが、割安で購入出来る可能性があると言うだけで100%ではない事は覚えておく必要がある。


SOR注文のイメージとしてはチラシやネットなどで価格を調べてから買い物に行くような感じで想像すると分かり易いかもしれない。

筆者(最近高いけど、料理に使いたいから卵が欲しい)

筆者「SOR君、卵買ってきて」

SOR君、数店のチラシを確認する。

A店『卵1パック350円』

B店『卵1パック300円』

C店『卵1パック370円』

SOR「B店が一番安いンゴ。B店で買い物するンゴ」


SOR注文を使用しない場合は

筆者「証券会社くん、卵買ってきて」

証券会社「おかのした」

証券会社(いつも使ってるからA店に行くンゴ)

ってな感じ。


【デメリット】

1)注文方法に制限がある

2)SOR注文に対応していない銘柄もある

3)最安値で購入できないケースもある


(1)については上記のSOR注文とは?の注意点の部分で記述したように逆指値注文や執行条件付注文は出来ない。


(2)について。

SOR注文は東証(旧『東証一部、二部、マザーズ、JASDAQ』、現『プライム、スタンダード、グロース』)へ上場している銘柄に対応。

地方証券(札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所)へのみ上場している銘柄へは対応していない。


(3)は複数の市場を確認してから購入するのに何故?と疑問に思う方もいるかもしれないが、注文をしてからPTSに注文が入るまで多少のタイムラグが発生する。

その間に更新された分の注文が反映されないので最安値で購入出来ないケースが出てくる。

イメージとしては

筆者「SOR君、卵買ってきて」

SOR「おかのした。(中略)B店行ってくるンゴ」


一方SOR君が移動中、A店では

A店員「タイムセール中!○○時まで卵1パック250円!!」


SOR君、そんな事は露知らず……。

SOR「B店ついたンゴ。300円で買えたンゴ」

近所のオバサン「あら~、SORちゃん。さっきA店で卵のタイムセールやってて安かったのよ~」

SOR「ファッ!?」

SOR(何にも聞いてない事にするンゴ。筆者には300円の卵を渡すンゴ)

ってな感じ。


次に2019年某証券会社(581みたいな文字列の証券会社)で発覚したSOR注文で起きた事件(?)の話。

まあ、事件と言うのは大袈裟かもしれないので問題点程度の認識で読み進めてほしい。


【概要】

問題が発覚したのは某新聞の記事。

記事によると某証券会社のSOR注文では、注文が即座に約定しなかった場合、0.1秒~0.3秒間、その注文情報が気配値として他の投資家から見える設定になっていた。

この僅かな時間を利用してHFT業者が先回りをし、個人が損(HFT業者が得)をする注文を行っていたとの事。


※HFT(High Frequency Trading)とは『高頻度取引』

1秒間に1万回も近く株の取引きを行うとも言われている。

記述するまでもなく、業者はアルゴリズムを組んで動かしているだけなので、実際に目視して人力で0.1秒~0.3秒の間に注文を入れている訳ではない。


イメージとしては

SOR「成行での注文が100口入ったンゴ。PTSに買いに行くンゴ」

PTS「今、1000円での売りが10口しかないんですよね。10口だけで大丈夫ですか?」

SOR「おっけーまる。残りは東証の所に行ってみるンゴ」

581「みなさーん!SORが後90口分買うみたいっす!!」

HFT「マジか。おい東証。1000円で売ってる分全部買うで」

東証「毎度あり」

HFT「やっぱり1001円で売るわ」

東証「りょ」

SOR「東証、これ90口分欲しいンゴ」

東証「1口1001円です」

SOR(少し高いけど他に売ってないから仕方ないンゴ)

SOR「分かったンゴ」

HFT「よっしゃ。売れたで。1円×90口分儲かった」

ってな感じ。


HFTが先回りしなければ注文は1000円で100口分通っていたはずだが、気配値が見える事で先回りされた結果、10口分は1000円で購入出来たが、残りの90口分は1001円での購入する事になってしまっている。

1口100株とすると100口を全て1000円で購入出来ていれば総額10000000円。

しかし、10口1000円、90口1001円になっていると総額10009000円での購入になってしまっている。

この場合、HFT業者が9000円分得をし、個人が9000円損をしてしまう。


この事件(?)の問題点は大きく3つ。

1)某証券会社ではSOR注文の設定を外すことが出来なかった。

2)約定しなかった注文の気配値が見える設定だった。

3)某証券会社は成行注文(SOR注文)の場合、気配値が同じだった時はPTSから注文を通していた。


某証券会社のその後……。

記事が公開された同日、記事の内容を否定する事はせず『注文情報が他の投資家から見えないようにする』と言う趣旨のコメントを発表。

SOR注文のシステムは是正されたとの事。

しかし、某証券会社への不信感から他の証券会社へ乗り換えた人が居たとか居なかったとか……。


最後に少しSOR注文について。

SOR注文を導入している証券会社はSOR注文がデフォルト設定になっています。

そして、証券会社によって使用するPTSは異なります。

『得をする可能性を捨てて』SOR注文から東証のみでの取引にするか

『損をする可能性を理解して』SOR注文をするのか

は個人の自由です。

SOR注文を使用する方は自身の使用している証券会社のPTSについて(注文システムなど)を調べてみるのも良いと思います。


ってな感じで今回は終了。


そして、余談。

気がつけば明日から5月。

皆さん楽しいGWをお過ごしください。

……特に話す事が無かっただけです。


ってな感じで余談も終了。

で、次回予告。

今回の話で少し出てきた『PTS』の説明。といきたい所ですが、正直、筆者はPTSを使わないので時間外にも取引が可能などの基本情報程度の知識しかありません。

……ですが、せっかくのGWなので色々と調べてみようかな。などと考えています。


って事で

次回

『PTSについて』

をお送りします。

乞うご期待!?


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