日銀総裁
今回は『日銀総裁』のお話。
今回は詳しく説明をすると、かな~り長くなる内容なのでザックリとした説明が多めです。
その所為で多少の認識の違いが出る可能性はありますが、ご容赦ください。
そもそも、日銀総裁とは?
日銀を代表して業務を管理する人。
では、日銀とは?
『紙幣の発行』『銀行の銀行』『政府の銀行』の3つの役割を果たす認可法人の事。
日本の金融活動の中核に位置する特別な銀行。
『中央銀行』と呼ばれる事もある。
日銀の役割とは?
日銀の役割は大きく2つ。
1.物価の安定
2.金融システムの安定
物価の安定とは?
家計や企業等の様々な経済主体が、財・サービス全般の物価水準の変動に煩わされることなく、消費や投資などの経済活動にかかる意思決定を行うことができる状況(日銀HPより引用)
日銀が物価を安定させる為に行っている事は?
・物価情勢の点検
消費者物価指数は国民の実感に即した家計が消費する商品やサービスを対象とした指数で、月次で公表されるため統計の速報性がるので『消費者物価指数(総合)』を用いる。
しかし、消費者物価指数には上方バイアスがあり、指数の上昇率は高めに出る傾向がある。
よって、消費者物価指数が0%と言うものは実質的にはマイナスと言う考えになる。
物価の安定を図るには前年比上昇率2%程度の伸びが必要とされている。
2%の理由については色々な考え方があるようだが、筆者が設定している訳ではないので不明。とりあえず、2%程度の物価上昇がグローバルスタンダードって事で(笑)
まあ、これが所謂『2%のインフレ目標』とされている物の正体である。
金融システムの安定させる為に行っている事は?
金融システムが正常に機能し、企業や国民などの利用者が安心して使用出来る状態にある事が『金融システムの安定』
支払完了性(ファイナリティ)のある決済手段や、考査、オフサイト・モニタリング、最後の貸し手として一時的な資金の貸付等を行っている。(以下日銀HPより引用)
※補足※
金融システムとは、お金の受け払い、貸し借りを行う仕組みの事。
更にザックリ説明するとお金の遣り繰りの事。
まあ、安心してお金を使えるようにしてますよって事です。
と日銀の説明がザックリと完了したので次は現日銀総裁、黒■さんの話に移ろう。
まず、黒■さんが就任当初に主張していた事。
ポイントは3つ
・長期金利を0%程度に誘導する目標は維持。
・長期金利の変動許容幅は、従来の倍相当の0.2%程度にする。
・2%の物価上昇率を2年程度で達成する。
そして、金融政策決定会合(2022年12月20日に決定内容の発表)の重要なポイントは3つ。
・長期金利の変動幅±0.25%程度→±0.5%程度に拡大
・マイナス金利政策の維持
・長期国債の購入額を月間7.3兆→9兆程度に増額
2023年1月の金融政策決定会合の内容は2022年12月の内容からの大きな変更点はないので割愛。
就任当初の主張と現状を見比べる。
先ず、長期金利を0%程度に誘導する目標は維持。
これは黒■さんが就任する以前からの話で、2023年以降も維持する予定との事なので現状維持。
次に長期金利の変動幅について。
18年7月±0.2%程度と示唆
21年3月±0.25%へ拡大
22年12月±0.5%へ拡大
と就任当初の主張以上に拡大されている。
筆者としてはイールドカーブ・コントロールの為の拡大なので致し方ないと感じる。
そして、イールドカーブ・コントロールを行う為、現状では長期国債の購入額が増えるのも必然。
※イールドカーブ・コントロールの説明は後でします。
そして、最後の物価上昇率2%の実現は以下の通り
※補足
CPI(消費者物価指数)
コアCPI(生鮮食品を除く総合)
コアコアCPI(生鮮食品およびエネルギーを除く総合)
……ダメダメですね。
とバッサリ切り捨てても良いのですが、新型感染症等の情勢もあるので一概には言えない状況。
2023年の3月から急激に上がっているが、これはロシアによるウクライナ侵攻の影響が大きい。
いくらコアコアCPI(生鮮食品およびエネルギーを除く総合)でエネルギー価格を除いたとしても物を運ぶのにはガソリンなどの燃料が必要だし、電気などの光熱費にも燃料費は上乗せされる。
結果として物価が上昇してしまうのでコアコアCPIで見てもエネルギー価格が上昇した分、他の価格に転嫁され上昇してしまう。
よって、2023年3月以降の消費者物価指数が上がっているからと言って2%の目標が達成したと言うのは間違いだろう。
次はイールドカーブ・コントロールについて見ていきましょう。
イールドカーブ・コントロールとは……。
国債の金利は期間ごとに異なるのだが、短期金利<長期金利と金利が大きくなるように曲線(イールドカーブ)を操作(コントロール)する事。
日本では2016 年1月に『マイナス金利付き量的・質的金融緩和』が導入されるなど、大規模な金融緩和が行われた。
そして、同年9月の金融政策決定会合にて『長短金利操作付き量的・質的金融緩和(イールドカーブ・コントロール)』が導入される運びとなった。
で、下の図を見てほしいのだが、これは2022年12月19日(金融政策決定会合前日)の金利だ。
注目していただきたいのは9年債と10年債の部分。
9年債>10年債となっているのが分かると思う。
9年債と10年債の金利の逆転は2022年6月14日から度々起きている現象。
日銀としてはこの部分を解消したいと考えているのだろう。
しかし、残念な事に2023年1月4日時点では解消はされていないどころか8年債>9年債>10年債と酷くなっている。
しかし、変動幅を変更してから1か月程しか経過していないので今後に注目したい。
最後に筆者的評価。
80点!
筆者的には金融政策の方向性は間違えていないと思うが、有言実行が出来ていない点も多い。
原因の一端として、政府との足並みが揃わず消費税が8%から10%への増税での消費の落ち込み、新型感染症の影響で経済活動が鈍化するなど運に見放されている感が否めない。
発言については『金融政策』のみならず偶に『財政政策』の話が出ていたのはマイナスポイント。
金融のプロなので金融の話だけで十分。
下手に口を出して関係のない分野で矢面に立つ必要性は皆無。普通に藪蛇。
とまあ、こんな感じの評価。
あくまでも筆者が金融政策の方向性は間違えていない(何となくやりたい事は理解出来る)と感じるだけで、政策の成否については言及出来ない。
しかし、次の総裁が誰になるにせよ黒■さんの金融政策の流れは継いでほしいと筆者は思っている。
ってな感じで今回は終了。
金融政策と財政政策の違いやイールドカーブ・コントロールの話などなど詳細に書きたい所が多かったが長くなりすぎるので色々と割愛して駆け足での説明でした。
1月18日、金融政策決定会合の結果、金融緩和政策の維持を発表。
日経平均は前場引け26301.86円から後場寄り26709.16円。大引け時は26791.12円まで高騰するなど金融政策の方向性は株価に大きな影響を与えます。
次期日銀総裁に誰が選出されるのか。どのような政策を行うのか等、注視する必要があるでしょう。
そして、余談。
2021年1月24日に投稿をはじめ、約2年です。
2年と言う事は投稿を始めた頃に生まれた子は2歳と言う事です!
と唐突に小泉構文。
何か深い事を言おうと考えたのですが特に思い浮かびませんでした(笑)
ブックマーク登録者も順調に増えているようで感謝しかございません。
稚拙な文章しか書けない筆者ですが、これからもよろしくお願いします。
と余談も終了して次回予告に移りましょう。
次回は覚えおくと少し便利な数字の話。
次回
『72、115、144、216、(おまけで100)』
をお送りします。
乞うご期待!?




