二日新甫は本当に荒れるのか?
今回は『二日新甫は荒れる』という格言の検証です。
前回もチラッと記述したのですが、『二日新甫』とは月初めの1日の取引が休みで2日目以降に取引が始まる月の事です。
本編に入る前に注意点を……。
全体のデータとして1月のデータも含んでいますが、1月は二日新甫の月としてカウントしていません。
今回は筆者の勝手な検証なので他の考え方も十分可能です。
あくまでも1つの見解としてお楽しみください。
では、本編開始します。
二日新甫は荒れる……。これは本当の事なのだろうか……?
そもそも『荒れる』とは何か……?
あ・れる【荒れる】 の解説
7 相場が激しく変動する。(goo辞書より引用)
なるほど。微妙にわからん(笑)
激しく変動とは、回数なのか変動幅、ボラティリティの話なのか……?
回数だとすると、どの程度の値動きを想定して1回とカウントすれば良いのか?
難しく考えても仕方がない。
今回は1か月間の変動幅(その月の最高値と最安値の差)を使用して検証・考察しよう。
というか、それ以外の方法は条件の設定が難しすぎる……。
遡れるデータが20年前(2002年9月)までだったので2003年1月から2021年12月まで19年間のデータを元に検証する。
いつもなら結論をまず記述するのだが、今回は最後のお楽しみと言う事で。
2003年(二日新甫:4回)
2月、3月、6月、11月。
特に意味はないが黄色で塗られているのは1日が日曜日、オレンジは1日が土曜日だった月。
相場が2日からと3日からで違いがあった時の事を考え、念の為に色を変更していたのだが、特質すべき違いがなかっただけだ(笑)
……で、今回はその月の最高値と最安値の差が大きいほど『荒れている相場』とする。
2003年一番荒れた月は
11月。見事に二日新甫の月。
……だが、他の月は2月(12位)、3月(9位)、6月(8位)と成績は芳しくない。
二日新甫の月の順位を平均すると7.5位になる。
以降は個人的感想を抜きにしてデータ貼り付けと、二日新甫の月(順位)、順位平均、その年一番荒れた月の書き出しのみで最後に結論にする。
2004年(二日新甫:3回)
2月(8位)、5月(3位)、8月(9位)
二日新甫の順位平均:6.67位
一番荒れた月:12月
2005年(二日新甫:2回)
5月(7位)、10月(6位)
二日新甫平均順位:6.5位
一番荒れた月:12月
2006年(二日新甫:3回)
4月(12位)、7月(6位)、10月(11位)
二日新甫平均順位:9.67位
一番荒れた月:11月
2007年(二日新甫:4回)
4月(10位)、7月(5位)、9月(3位)、12月(6位)
二日新甫平均順位:6位
一番荒れた月:11月
2008年(二日新甫:4回)
2月(7位)、3月(5位)、6月(8位)、11月(3位)
二日新甫平均順位:5.75位
一番荒れた月:10月
2009年(二日新甫:4回)
2月(5位)、3月(1位)、8月(11位)、11月(7位)
二日新甫平均順位:6位
一番荒れた月:3月
2010年(二日新甫:2回)
5月(1位)、8月(4位)
二日新甫平均順位:2.5位
一番荒れた月:5月
2011年(二日新甫:2回)
5月(7位)、10月(4位)
二日新甫平均順位:5.5位
一番荒れた月:3月
2012年(二日新甫:4回)
4月(7位)、7月(5位)、9月(10位)、12月(2位)
二日新甫平均順位:6位
一番荒れた月:2月
2013年(二日新甫:3回)
6月(6位)、9月(4位)、12月(8位)
二日新甫平均順位:6位
一番荒れた月:5月
2月(7位)3月(6位)、6月(11位)、11月(3位)
二日新甫平均順位:6.75位
一番荒れた月:9月
2015年(二日新甫:4回)
2月(5位)、3月(11位)、8月(1位)、11月(8位)
二日新甫平均順位:6.25位
一番荒れた月:8月
2016年(二日新甫:2回)
5月(9位)、10月(11位)
二日新甫平均順位:10位
一番荒れた月:2月
2017年(二日新甫:3回)
4月(4位)、7月(12位)、10月(1位)
二日新甫平均順位:5.67位
一番荒れた月:10月
2018年(二日新甫:4回)
4月(7位)、7月(6位)、9月(4位)、12月(1位)
二日新甫平均順位:4.5位
一番荒れた月:12月
2019年(二日新甫:3回)
6月(8位)、9月(2位)、12月(7位)
二日新甫平均順位:5.67位
一番荒れた月:10月
2020年(二日新甫:4回)
2月(3位)、3月(1位)、8月(7位)、11月(2位)
二日新甫平均順位:3.25位
一番荒れた月:3月
2021年(二日新甫:2回)
5月(4位)8月(12位)
二日新甫平均順位:8位
一番荒れた月:12月
9月までのデータなので省略。
参照したい人は画像見てください。
【まとめ】
2003年~2021年の年間平均二日新甫回数は3.16回
1年に約3回二日新甫の月がある計算だ。
そして、二日新甫の月が一番荒れた月は7回
つまり、7(回)/19(年間)≒36.8%
約3年に1度のペースで二日新甫の月が年一荒れる計算になる。
3.16(回)/12(月)≒26.3%と考えると少し高め。
次に平均順位について考察する。
(1+2+……+12)/12=6.5
つまり、平均順位が6.5以上(6.5より小さな値)なら平均以上に荒れていると考えてよいだろう。
そして、二日新甫の月が6.5以上になった月は13回。
19年間のデータのうち13回。
かなり上々な数値と言えよう。
……だが、19年間の平均順位は約6.16位
13回平均以上の数値を出しているが平均6位や6.〇〇位のような場合が多く誤差の範囲と言っても良いだろう。
更に付け加えると、今回は最高値と最安値の差のみでの判断。
上昇トレンドの時もあれば下降トレンドの時もある。
差分が多いと言うだけでどちらに動くかは不明。
波が荒くなると理解出来たと仮定してもプラスに働くかマイナスに働くかまでは予想できないって事。
【結論】
気のせい!!
格言と言えど所詮ジンクス!!
1番荒れた年もあれば、同年で違う二日新甫の月が一番荒れていないなど全くあてにならん……。
時計を見た時の時間や街中で見かけた数字が自分の誕生日だったり、ゾロ目だったり、印象に残りやすい数字だと『あっ、またこの数字』ってなる事ありますよね。
先入観や偏見、バイアスの様なものです。
覚えやすい数字だから印象が残ってるだけ。
恐らく『二日新甫は荒れる』と言うのもその類でしょう。
二日新甫は荒れるって言うけどどうなんだろう?と思い確認したら偶々荒れていたように感じた。と言えばよいのでしょうか……。
相場が荒れるのは日常茶飯事。
毎月荒れてはいるけど、何の変哲もない月は見向きもされない(記憶に残りにくい)感じです。
この手の数字は難癖(?)と言うかこじつけ、伝え方での印象操作はいくらでもできます。
例えば、今回のデータを見て『10月~12月は荒れてる月が多かったな。次に5月、3月、2月かな?』と言う印象を抱いたとしましょう。
コレ、よく考えてください10月~12月の時点で3か月間つまり1年の1/4。
更に5月、3月、2月の3か月を加えると6か月。つまり1年の半分です。
そこまで範囲を広げれば結構該当するやろ!!ってなりませんか(笑)
今回の二日新甫の件も同様です。年に3回あれば確率は1/4(25%)はあります。
株の場合、長期休暇の前には売りに出される傾向があるなど偏りはあるとは思いますが、そういった条件を抜きにしても25%は結構な確率です。
占いなどで使用されるバーナム効果に近い物を感じます。
まあ、そんなもんです。
格言やジンクスは用法・用量を守って楽しめる範囲でご使用ください(笑)
って事で今回の検証は終了です。
そして、余談に移りましょう。
今回は本編が意外と長いので短めに。
長くなっている原因の1つが画像の貼り付け。
みてみんに登録した当初はあまり使う気がなかったのですが、説明する時にデータを使うのが便利すぎる!!
全部書いても良いのですが、表の方が個人的には見やすい(笑)
極力画像を使わない方向で説明はするつもりですが、表やグラフがある時はご勘弁を。
って事で余談も終了。
サクッと次回予告に移りましょう。
今回の二日新甫の話もそうですが、株の情報を集めていると格言やジンクス、アノマリー(法則みたいなもの)に触れる機会が多々あります。
って事で、次回は
真しやかに噂されているアノマリーの話。
次回……
『季節毎のアノマリーの話』をお送りします。
乞うご期待!?




