冷静に考えてFIREってどうなの?
今回は注意喚起回です。
FIREについての考察。
前回記述したが、復習すると
FIREとは……
Financial Independence(経済的自立)
Retire Early (早期退職)
つまり、早期退職して不労所得で暮らしましょう。
と言う観念らしい。
個人的には 不労所得=経済的自立 と言う時点で意味不明なのだが、そこにツッコミを入れてしまうと話が進まなくなりそうなのでスルーしようと思う。
因みに、ここで言う早期退職とは20代30代での退職の事らしい。
では、不労所得のみ(今回は株式での運用のみ)で生活をする為にはどのような準備が必要なのか?
準備と言っても株式運用。不労所得と言う話なのでお金を準備すれば良いだけだ。
それでは、どの程度の金額を準備すれば良いのか?
配当金利回り3%で運用した場合を考えよう。
年間300万円の不労所得を必要とした場合に必要な金額は……?
計算は簡単だ。
a × 0.03 = 300万
この計算でaを算出すれば良い。
つまり
a = 3000000 / 0.03
a = 100000000
となり、1億円の資金が必要になる事が分かる。
たった1億円準備すれば良いだけだ。
簡単簡単……ってなるかーーーーーーーー!!
すみません。少し取り乱してしまいました。
この時点で話を続けるのが馬鹿らしいのだが、更に続ける。
18歳で就職をし、29歳(20代ギリギリ)で早期退職した場合。
11年間で1億円の貯金を作れば良いのだ。
つまり、年平均900万ほど貯金をすれば良いと言う話だ。
高卒で月20万の手取りがあるとする(これでも高給取り)
つまり年間240万+夏冬のボーナス(初夏のボーナスは普通無いなどのツッコミは無し)
高くて年300万ほどの手取りで900万貯金するだけの簡単なお仕事だ。
……?
なるほど……。分からん……。
記述していて筆者の頭がバグり始めている。
自分で何を言っているのか理解出来ないのだ。
しかし、筆者の理解が追い付いていないだけだろう。
何故ならメディア様の伝える情報によると若者の間で流行っているとの話だ。
き、きっと、20代で早期退職する計算だったのが間違いだったのだ。
30代での早期退職なら話が変わってくるのだろう。
では、同じく18歳で就職をし、39歳で早期退職をした場合を考えてみよう。
つまり21年で1億円を貯めれば良い計算だ。
年平均400万程の貯金が出来れば21年で1億の貯金が可能だ。
……少し前の回で記述した記憶が有ったり無かったりするのだが、2018年のサラリーマンの平均年収は440万(男性545万、女性293万)
となると、年間約40万(月3万3000円程度)で生活をすれば良いだけの話だ。
……うん、無理でした。
勿論、平均の倍以上の年収があり、年間の手取り額が500万、1000万以上の若者も居ない事も無い。
では、そのような若者が月50万や100万以上の収入がありながら、10万や20万の出費で抑え残りを貯金に回す様な生活をするだろうか?
答えは否だと思う。
それ相応の収入があるなら、それ相応の暮らしをしたいと思うのは当然の事だ。
中には高給取りで質素な生活をする人も皆無では無いだろう。しかし、極々少数派だろう。
この時点で『FIREが若者の間で流行している』と言う話は破綻している様な気もするのだが、更に追い打ちをかける。
もし、万が一に年平均500万や1000万以上の若者で尚且つ、年平均400万以上の貯金をする若者が居るとする。
39歳まで一切の無駄を省き質素な生活をし『FIRE』とやらで不労所得のみの生活を手に入れたとする。
しかし、1億円貯めたとしても、その先の人生も年300の質素な生活だ。
この人の人生はそれで幸せなのだろうか?
そんな人生を送るくらいなら、一生懸命に働き僅かながら老後の為に貯金をして月に何度かご褒美として贅沢にお金を使う生活の方が幸せな気がする。
人生、山あり谷あり。さざ波人生よりは良い時も悪い時も大きく変化のある人生の方が楽しいと筆者は考える。
勿論、価値観は人それぞれなので筆者的には後者の方が幸せだと思うと言う話だ。
今回は株のみ(利回り3%の運用で尚且つ税金などで引かれる分を計算しない)の状態で計算をしたが、アパート経営、駐車場、電気、自販機 etc...どれをやるにしても元手となる資金は必要だ。
……それも莫大な資金が。
しかも、国政や会社の方針1つで利回りや売電価格、税率などは変動する可能性が有る。
不安定要素のあるものが多々見受けられる。
今現在、職があり、安定的な収入源があるなら仕事を辞めない方が賢明だろう。
リスク分散の観点からも収入源は多い方が良いのだ。
仕事もする。不労所得もある。と言う状態がベストだろう。
今回は独り身での計算だったのだが、結婚をし、子供が居るなら収入も増える可能性もある。(夫婦共働きの場合など)
しかし、人が増えると言う事は出費も増えると言う事だ。
結婚をし、配偶者がいる場合は更なる資金が必要になるだろう。
中には運用資金(貯金)を少しずつ削りながら生活すれば良いのでは?と考える人も居るかもしれない。
しかし、運用資金が減ると言う事は収入減少に直結する話なのだ。
始めた頃に1億(年間収入300万)で運用していても、9000万に運用資金が減れば収入も270万に減少する。
270万に減ったと言う事は減少した30万円分を追加で運用資金から余分に持ってこなければならない状態になる。
1億で運用していた時に年50万削っていた場合、9000万になれば年80万削ることになる。
勿論8000万になれば110万、7000万になれば140万……となっていく。
つまり、少しずつ切り崩していく方法を取ると歳を重ねるに連れ崩す金額が加速度的に多くなってしまうのだ。
因みにだが、地方に住めば物価が安いと言うのも幻想だ。
地方で安い物と言えば、土地代(家賃や駐車場代など)や地域の特産品程度と考えて良いだろう。
よく考えてほしいのだが、電気代や水道代などは会社の違いなどはあれど、基本的な金額はそこまで変わりないだろう。
食料品にしてもそうだ。近場で生産している物ならば安く買える可能性はある。
しかし、他県からの物ならば輸送費などが当然掛かってくるだろう。それは日本国内どこでも同じ事だ。
○○県の駄菓子は安い、コンビニやチェーン店の値段に違いがあると言う話は基本的に聞かないだろう。
違いがあるとすれば『店や会社の違い』や『商品の違い』であって、地方だろうと都心だろうと安い店は安いし、高い店は高いと言う話だ。
ニュース番組などでスーパーなどで○○が1円!などと言うのが良い例だろう。個人的には『そんな店近くにねーよ!!』で終わってしまう。
勿論、土地代が都心部は高いので単価に上乗せされる可能性はあるのだが、地方は地方で車などの移動手段が必要になる。
都心では徒歩圏内で済むものが、地方では車などを使わなければいけない場面が多々あるのだ。
その分の維持費や交通費(ガソリン代など)など都心で暮らす時には必要が無かった分の出費も増えるのだ。
よって、多少の差はあれど土地代以外で削れる部分は少ないと考えるのが良いだろう。
話の表面だけを見聞きすると夢のある考え方なのかもしれない。しかし、仕事を辞めてまで考えるような代物では無いだろう。
それこそ、宝くじが当たったらそんな生活してみたい程度の考えで十分だろう。
とまあ、ここまでなら普通に考えれば分かる話だ。
今回、注意喚起したい事は他にある。
それは……
こう言った市場誘導的なニュースが流れると、その業界の業績が悪くなる(荒れる)と言う事だ。
つまり、今現在、その市場から逃げたしたい人が居ると言う事だ。
その逃げ出したい人が無事に逃げ出す為に、新たな『カモ』が必要だと言う話だ。
しかし、心優しいメディア様の事なので、日本国民に生活が豊かになる情報を提示してくれている可能性も微レ存だが……、申し訳ない。微粒子レベルですら、そんな事は考えてないだろう。
恐らく、私利私欲の為の報道だろう。
株価下落の可能性は、あくまでも可能性の話なので都市伝説レベルの話と言う事で聞き流していただいて構わない。
しかし、メディアの誘導の有無に関わらず、何時如何なる理由で株価が下がるかは神ではないので予測不能だ。
よって、事前に株価の下落に備えておいて損は無いだろう。
少し独り言なのだが、
9月の上旬頃に総裁選がありそうですね。
となると、衆院選は10月か11月頃でしょうか?
オリンピックが8月8日に終わり、パラリンピックが9月5日に終了する。
オリパラで観光客を呼び込み経済を活性化する予定だったようですが、その後はどうするつもりなのでしょうね?
8月中旬から年末年始にかけて色々とありそうですね。
……ただの独り言なので、別に他意はありません。深い意味もありません。気にしないでください。
何事にも備えは大切。株価が下がっても焦らないように、事前の備えと心構えをし、十分に気を付けるようにしましょう。
と言った感じで今回は終了。
サクッと次回予告……。
『初心者が失敗しがちな○○の話』をお送りします。
乞うご期待!?
……と、最後に少し余談。
次回、投稿が遅れた場合は、流行り病ワクチンの2回目接種で副反応が出たんだな。と思ってください。
1回目副反応が出なかったので楽観視はしていますが、万が一もあるかもしれません。