失敗しない株での遊び方
想定していた金額よりも安く購入出来たから……。
手数料の関係で……。
少しだけど配当金(貸株含む)が入った……。
などなど株式運用をしていると金額的に端数が出てしまう事が多々あるだろう。
次回購入分に回す為にそのまま貯めておいても問題は無いのだが、今回はそんな少し余った端数で遊ぶお話。
結論から書いてしまうと
『ボロ株の購入』だ。
ボロ株の定義は人それぞれだと思う。
一般的には100円以下の株と言う人が多いだろう。
単純に購入をし売買するだけなら遊びではなく、ただの株取引だ。
よって今回は単純な株取引の方法ではなく、遊びとして楽しめる方法を記述する。
あくまでも『楽しめる』と言うのは個人的な感想なので、面白くないなどと言う意見は勘弁していただきたい。
共感が出来ない人は『あー……。こんな変人も居るんだな……』と思う程度に留めておいてほしい。
と言う事で、今回は金額的な縛り(余ったお金で遊ぶ)がある。
よって、購入する株の選び方も制限する必要が出てくる。
選ぶ株としては
1.一株50円以下の株
2.値動きが凡そ±2円以内で収まっている物(主にプラス方向に動くもの)
3.数カ月~1年程度に1回株価が上がる株
以上の3つを条件とする。
1は金額的な制約だ。50円の株なら100株買ったとしても5000円で済む。
これなら少し余っているお金で遊べる範囲内だろう。
勿論、余っている金額によっては金額を上げても構わない。
あくまでも目安が50円と言うだけだ。
言うまでもなく5000円も無いと言う人は30円の株でも20円の株でも大丈夫だ。
自分の所持金と相談して購入すれば良い話だ。
そして、2の条件は値動きが少ない株を選ぶことでマイナスを抑える効果がある。
マイナスを抑える理由としては、他のしっかりと厳選した株を買う為の資金が集まったタイミングで辞めても損害額を抑える為だ。
あくまでも遊びの範囲内なので多少のマイナスは許容して欲しい。
いつ辞めても大丈夫と言う精神的余裕は楽しむうえで大切な物だろう。
プラス方向に値動きと言うのは、毎日50円で取引を終了する株だとすると
基本的に50~51円で動いていて偶に52円。安い場合は49円になると言った感じの動きをするものだ。
3は今回の遊びの肝となる部分だ。チャートを遡れるだけ遡って確認可能な範囲で大丈夫だ。
では、どう遊ぶのか?
以前、株価の最安値と最高値は予想するのが難しいと書いたことがあるが、その最高値を当てる!
ただそれだけだ。
そもそもで値動きが無いと言っても過言ではない株を選んでいるので最安値は直ぐに分かる。
予想するまでもない。
予期せぬ下落が無い限り、最安値は変わらない。
そして、最高値の予想だが、これは過去のデータを参照して予想する。
例えば、安定して数カ月に1回、最低10円は上がっている場合、売値を10円に設定するも良し。
平均15円上がっているなら15円と予想するも良し。
過去最大で25円上がっているから20円行ける!や過去最大は更新するから30円アップ!など強気予想も大丈夫だ。
後は期限を最大にして売り注文を出して待つのみ。
期限が切れてしまった場合は更新する事を忘れないよう注意が必要だ。
但し、予想よりも1円でも低かった場合、再度数カ月待つことになる危険性が伴うので予想は慎重に行おう。
まあ、そのドキドキ感を楽しむ遊びなのだが……。
因みに、購入希望の株を見つけたなど辞めたい時は成行で売りに出せばOKだ。
そもそもで値動きが無いので売ったとしても-1円(100株で100円)と売買手数料が売り買いで2回(高くて計200円とする)として、300円程度のマイナスで辞める事が可能だ。
数百円単位の出費ならば遊ぶための資金で消費したと考えれば許容範囲だろう。
ゲームセンターなどで遊んだ場合、数百円は数分で消し飛ぶ金額だ。
これは資金運用ではなく、『遊び』としての意味合いが大きい。
よって多少のマイナスは遊興費として考えよう。
成功すればジュース代を得て、失敗すれば数百円の遊興費を失うと言った感じだ。
予想するだけなら株を購入せずにチャートを見て勝手に予想すれば良いのではないか?
と言われる気もするのだが、それはNGだ。
以前も話したように、投資は出来る限り機械的に行う。下手な成功体験は作らない。
この観点から何のリスクも背負わない予想に何の意味も無い。
偶にCMなどで模擬FXのアプリ紹介などを見る事があるが、絶対に手を出さない方が良い。
実際にリスクが有るのと無いのとでは考え方や実際にどう言う行動を取るかなど色々と変わってくる。
サイコロを振る、振らないを自由に決められるとして、『偶数が出たら君の勝ち……振る?』と言われるのと、『偶数が出たらジュース奢ってあげるけど奇数が出たらジュース奢ってね……振る?』と言われるのとではサイコロの目の意味合いが変わってくる。行動パターンが変化する人も居るだろう。
そして、金額が大きくなればなるほど迷いが生じてくるだろう。
『偶数が出れば100万円あげるけど、奇数が出たら100万円頂戴』と言われたら『振らない』と言う選択肢を取る人も普通に出てくるだろう。
よってゲームアプリでどれだけ予想が当たろうとゼロリスクな予想など何の意味もなさない無駄の極みと言って良いだろう。
ゲームで興味を持つことは悪い事ではないが、実際に始める時は少額投資から始め、経験を積み慣れてから金額を増やしていくのが得策だろう。
ゲームで大丈夫だったからと、実際の投資に手を出す際に初めから全力で投資するのは愚の骨頂だ。
ハイリスクハイリターン。ローリスクローリターン。この原則は忘れてはいけない。
ハイリスクローリターンは有れどローリスクハイリターンは無いと考えておけば迷走する事も騙される事も少なくなるだろう。
毎度毎度の事ながら話が脱線してしまったので、元の話に戻ろうと思う。
……とは言っても概要は話してしまっているので、これ以上話す事も特には無いので、まとめ&〆に入る。
今回紹介した低予算で最高値を予想する遊びなのだが、少額ではあるものの実際にお金を掛けているので勝負勘を鍛えると言う意味ではなかなか良いものだと個人的には考えている。
メリットとしては
・株価が上がるのが月(又は年)単位なので少額で長期的に遊べる
・失敗してもダメージが少ない
・基本放置でOKなので手間が少ない
デメリットとしては
・1円単位でのシビアな予想が要求される
・ボロ株は最低値での買い注文が多いので参戦しにくい(参戦するまでに時間が掛かる)
・リターンが少ない
・売り時を逃すと次回までの期間が長い
と言った所だ。まだまだメリットやデメリットはあるとは思うのだが、興味がある方はメリットとデメリットを天秤にかけ、初めて見ると良いだろう。
それでは今回はこれにて終了。
次回は良い意味で予期せぬ事態が起きた場合のお話。
『その株は売りか?(株価高騰偏)について』をお送りします。
乞うご期待!?