信じて 今を、私を
ちょっと最近合った話を少し混ぜたお話です。
(特にいじめられてませんが笑)
こんな世界は、どうでしょうか…。((怖
「実穂、69点だって」
「えー?!あたし86なんだけどー」
陰口の連続。
「マジでー!?うち72だしー」
「そんな変わんないしー」
「あははははっ…」
つらい
悲しい
空しい
泣きたい
死にたい
どうせ何も出来ないアタシは、誰も望んでない。
親だって今麻薬で懲役中。
アタシには、何も残ってない。
父親のせいでろくにアタシに何もさせなかった。
『宿題も運動もすることない、家には金がないんだから、パソコンを覚えて株でもやれ』
両親のせいで いじめられる――…
誰も闇の中から手を差し伸べてはくれない
光のある明るい世界に行きたい
すべてが崩壊してしまえばいい―――――――――。
「あれ、テスト落ちてるよ?」
…
「あぁ、アタシ?ありがと。じゃ」
「へーっ!!69点も取ったんだぁ」
も?
「私37点しか取ってないの!すごいねーっ」
確かこの女は…
野々宮 陽。
そういえば…
この女、運動も勉強もアタシよりろくに出来ない。
特に目立つ特技もないのに、明るい世界にいる女だ。
―――――――――――――なんで…
「…ねぇあんた親は?生きてる?」
「私っ?小さいときに事故で死んじゃった。今はおばあちゃんの家に住んでるよ」
オ ヤ ガ イ ナ イ ―――――…。
「…あんたはもし…アタシが闇の底にいたら…手を差し伸べてくれる?」
「うん!!!何もかも捨てても実穂ちゃんを助けるよ!!!」
即答で返された答え。
「今、アタシ闇の中にいるの。明るい世界にも…出してくれる?」
「うんっ!!!」
「…ありがとう」
なんだか この子とは、仲良くなりたいって心の底から思った。
「ありがとうございましたー…」
やっと学校終わった。
早く、陽と話したい。
「ひな…」
「ねー、なんで高倉といんの?陽には合わないよ?」
「別世界の人に手ー出しちゃダメー。うちらの陽なんだからー」
「あいつ何にも出来なくて暗いんだよ?陽みたいにさ――」
陰口
これ以上陽といたら・・・
アタシが闇の世界へ手を引っ張ってしまう――――……!!!!!
「陽」
「あっ実穂ちゃ…」
「ごめん。変なこと言って。もう、アタシなんかに絡まない方がいいよ」
あなたは 明るい世界にいるのに アタシが手を引っ張っちゃ いけない …!!!
「…ほ…ほら!!!高倉さんも言ってるじゃん!!今日はゲーセンにでも行こ…」
「やだ」
陽…?!
「私は実穂ちゃんと仲良くなりたい!!それがなんでいけないの?2人なら信じてくれるよね?」
「ぅ…陽が言うなら…」
「でもっ!!あたしらとも遊んでよ?!」
「うんっ☆」
陽はすごい
アタシが誰とも仲良くなれなくて、裏切られたのは…
信じないからだ
すぐ自分から言ってしまう
もういいよって
それが…嫌なんだ
「ごめん、ごめん。アタシ…陽を信じきれてなかった…っ」
「いいんだよ」
陽は少しアタシよりちいさいのに、頭を優しく叩いてくれた。
「これから信じてくれればいい。実穂ちゃんは違うのを信じちゃうから、良いのを信じて。
今も、私も。」
「陽ぁ…!!!!」
「ねーっ、実は高倉っていい子だよねー…」
「…へ?」
「うちらも仲良くしてよっ★」
一歩ずつ、信じていくよ。
「実穂ちゃん、行こっ」
「”実穂”でいいよ」
陽と、一緒に。
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いいのか悪いのかわかんないんで…w