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6話゜ついに合宿スタート

 ふと目が覚め、スマホで時間を見ると16時40分を過ぎていた。


 俺は大きくあくびをし、手を伸ばすと途中で買った500mlのお茶の蓋を開けグイッと飲む。

 スマホゲームのログインだけしたあと、部屋の扉を開けリビングへ向かう。


 するとそこには花澤さんと黒井さんが何かを話しながら木製の椅子に腰をかけていた。


「ちょっ!? いるならなんか一言いってよね! びっくりするでしょ!」

「いや、今来たばかりなんだよ」

 というのは嘘で、3分ほど楽しそうだなーだとか思いながら見ていたのはひみつだ。


「ならいいわ、そろそろ時間だから祐も座りなさい」

「あぁ」

 俺は4つずつ並んでいる椅子の端に座る。向かい側の斜め前には黒井さん、その隣には花澤さんが座っている。

 それから数分後、眠たそうな顔をした高梨がやって来て俺の隣に座った。


「なんで俺の隣に座んだよ」

「いいじゃないすかセンパイ。座るところは自由なんすから」

 面倒なんだよなー……悪いやつじゃないが馴れ馴れしいというか……。


「センパイ、今僕のこと面倒だと思いましたよね?」

「なんで分かるんだ、流石だな」

「顔に出やすいんすよセンパイは」


 そんなに顔に出やすいのか俺、守山さんに怒られてる時とか原稿書いている時どんな顔してるんだよ……。


「おっ、皆揃ったのか。早いな」

「しずかさんより遅いと怒られてしまうすからね」

「無論、私より遅いやつは嫌いだからな」


「で、なんで俺たちが合宿する理由は何ですか」

「そうだったな、この合宿の理由は……」

 大体言うことは察していたが、そうじゃないようにと心の中で拝んだ。


「1人1作、短編小説を書いてもらう!」

 ほら、大体予想通りだ。何故なら花澤さんは校正を頼まれたと言っていた。だから、作品を書くことは確定だった。

 それに去年もこんなことがあったと同じくラノベ作家の仲間から聞いたことがあったからだ。


『めんどくさっ』

 俺と高梨は同じ言葉を同時に口にした。


「まぁ、そういうわけだ。ジャンルは問わないが、上手く行けば書籍化するかもしれないぞ、作家じゃない花澤以外は作家なんだからな」



 確かにここにいる花澤さん以外は書籍化作家である。しかも黒井さんに限ってはアニメの脚本も担当したことがある。

「面倒だけど、やりますよ!」

 もう来てしまったからにはやるという以外選択肢は残されていない。

 しかもこの前、守山さんが唸る作品を書いてやります!みたいな事を言ったばかりだ。


 やってやろうじゃないか!今ここで!最高の作品を!

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