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四季彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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IQ5億の女

「犯人はあなたです」

殺人現場に臨場して二十秒、冠菊樹里奈は一人のメイドを指差した。

「ど、どうして私が旦那様を……」

「簡単なことです。何故なら――」

冠菊は現場入り僅か二十秒間で得た情報を元に、推理を飄々と語った。

メイドが落ちるのに五分とかからなかった。

「さすがは名探偵、冠菊樹里奈。今回も秒で解決ね。世界中がその頭脳欲しがるわけよ」

現場に居合わせた婦警がいった。

「いえ、当然の結果です」

「しかし、調子に乗らないことね」

「どういうことです?」





「私、IQ5億の女なんで」




「お前がかい」

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