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偏食
セックスを終えたあと、彼女はトロンとした甘い瞳で僕を見つめていた。
「どうしたの………眠い?」
彼女は小首をプルンプルンと横に振る。
「お腹すいたぁ」
「そう? じゃあ何か頼もうか……何がいい?」
「おうどん!」元気な声でいった。
「またうどん? 好きだね。みーたん、いつもうどんじゃん。たまには違うものでも食べたら?」
「いーじゃん。好きなんだもん」
「みーたん、ホント偏食だね」
「そぉかな~でも、ヒロくんの方が偏食だよ」
「ん? どうして?」
「だってヒロくん、女の子しか食わないじゃん♪」
「え?」