表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四季彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
14/1059

五里霧中な話

安叡二年十月十日 AM9:00


ブゥーブゥーブゥー


布団にこもって寝ぼけ眼のまま、本育人也はスマホを耳に当てた。

「はい、本育ですが」

「あ、本育さん? 今どちらです?」

電話の向こうでは、不思議にも社内の慌ただしい音が聞こえる。

「あれ? 今日、体育の日じゃなかったっけ?」

「何ですかそれ、いつもの昭和ギャグですか? そういうのいいですから、早く出勤してください」

「あ、そうか。ミレニアムから第二月曜日か……」

「キミ、馬鹿も休み休みに言え」

突如、電話の声が上司へと変わった。

「え、あ……」

「五輪のせいで、今年は早まっただろ。下らんことを抜かさず、早く来い」

「あ、五輪夢中(五里霧中)でした……」


ツゥーツゥーツゥー


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ