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四季彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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常識にかける話

テツヤ

「見回りも大変っすね」

ゲンジ

「気を抜くな、何があるかわからんからな」

テツジ

「そうそう事件なんて起こりますかね……」


キィィー……ドオォン


ゲンジ

「おい、あれ……くそっ轢き逃げか……あんた、大丈夫かっ」

負傷者

「う、うぅ……」

テツジ

「ナンバーは見えました、白のハイエースです」

ゲンジ

「よくやった。取り敢えず警察と救急車だ」

テツジ

「はい……あ、スマホ休憩室の中です」

ゲンジ

「仕方ない、あそこの公衆電話を使え」

テツジ

「えーと、公衆電話ってどうやって掛けるんです?」

ゲンジ

「そんなことも知らんのか、受話器を上げてジャリセン入れて……いや、右下のボタンを押せ、それで掛かる」

テツジ

「そんな早口で言わないでください、覚えられません」

ゲンジ

「覚えるもなにも、常識だろうが、何で知らないんだ」

テツジ

「仕方ないでしょ……そういえば、先輩スマホ買ったんですよね。それで掛けましょ」

ゲンジロウ

「いや、それは………」

テツジ

「どうしんたんです? 早くっ」

ゲンジ

「……どうやって、掛けるんだ」

テツジ

「何言ってるんです? それこそ簡単でしょ。画面の電話のマークをタップして、掛けるだけです」

ゲンジ

「タ、タップ? いや、そもそもどうやって起動するんだ」

テツジ

「側面のボタンです。ボタン。常識でしょ……貸してください」

ゲンジ

「え、あぁ」

テツジ

「ちょっとこれ、ロック掛かってるじゃないですか? 番号何です?」

ゲンジ

「ロック? 番号? 何のことだ」

テツジ

「あぁもう………何でそんなこと知らないんですっ」


負傷者

「あぁもう、はこっちだよ! もう早く、私のショルダーホンで掛けてくれ」


テツジ・ゲンジ

「「あ、いや……」」




負傷者

「おい、掛け方も知らんのか、常識に欠けるぞ!!」

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