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株の話
タケヒコ
「てかさぁ、要は後々どうなっていくかって話なんだよ。もちろん、現状がある程度の水準を達しているにこしたことはないけどさぁ、ものは水ものなんだ。肥えて肥えて、大暴落ってのが一番駄目なんだ。今のプロポーションがどれだけ良くてもね。ただ、今がいまいちでも、上がる見込みがあるもの
もあるんだよ……」
アキラ
「ん? 株の話?」
タケヒコ
「ちげーよ、女だよ、女」
マユミ
「いい? つまりは後々どうなっていくかって話。もちろん、現状がある程度の水準を達しているにこしたことはないけど、ものは水ものだからね。肥えて肥えて、大暴落ってのが一番サイアク。今のプロポーションがどれだけ良くてもね……たとえ、今が微妙でも、将来上がるやつを選ばなきゃ」
アキラ
「ん? 男の話?」
マユミ
「ちがうわ、男の金の話」