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私の秘密
私の秘密はエグい
フクコ、あんたは本当はうちの子じゃない。川の橋の下で拾ってきたんだよ
そんなのウソだ!
まだ小さかった私はそう吐き捨て、何もかも忘れたくて衝動的に布団へもぐり込んだ。
数時間して、私は目覚めた。ひそひそ話が聞こえたからだ。その頃は家族三人、和室で川の字で寝ていた。
おい、お前、さっきは言い過ぎじゃないか? いくらフクコが悪かったといえ、あんな嘘は良くないだろ。きっと、トラウマになるぞ
何よ、その言い草、じゃあ、あなたが叱ってみなさいよ。第一、あなたが甘やかすからフクコが我が儘になったんじゃない
今はそんな話はしてないだろ。お前変わったよ、昔はあんなに無邪気だったじゃないか
昔は昔、今は今よ。無邪気だけじゃ子育てなんて出来ないわ
じゃあ、久々にリフレッシュがてら買い物行ってこいよ。フクコは俺が世話しとくからさ。ほら、福袋好きだったろ
バカね、今の時期に福袋なんて……
そんなん、わかんないだろ。そういって前もしこたま季節外れの福袋買ってたろ
何よ、そのお陰でフクコを手にいれたんじゃない!